<2>妖精
この世のものではない者が
もしも世界に存在していたら
人間はどんな顔をするのだろうか
例えば妖精
人間が長年想像し、夢見てきた物
それがいきなり大勢で
地球に現れたら
人間は珍しがって
新聞やテレビに載せたがって
でもそれは何も珍しくない
何匹も外に飛んでいるんだから
人間は妖精を捕まえて
自分より小さい彼らを見て
ペット気分で飼育するのかな
でもそれは何も珍しくない
みんないっぱい持ってるんだから
どんな異常も
何回も続けば異常じゃなくなる
何回も続かないから
何百年に一度しかないから
人間はそれを珍しがる
人間は欲深い
古い物に飽きたら
また新しい物をすぐに求める
十分珍しかったはずなのに
今ではペットコーナーで
寂しく妖精が羽ばたきしてる
どんなことを思いながら
彼らは地球に来たんだろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます