春愁


今日も生きていたから、死にたいと思う朝

淡くほほえみながら、劇薬を飲み干した昼


死にたいと思いながら、英単語を書いた夕

無機質なカメラに心を覗かれてるような夜


ほんとうは

死んでしまいたいわけではなくて

ただその生きづらさが

この重苦しい生が、煩わしいだけ


花の香のように

陰鬱で柔らかに

自分の輪郭がつかめずに

仄仄と訪れし東雲は


繰り返す今日よ

延命装置は今日も回る

変わらぬ歯車よ

今はまだこのままで

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