過ぎてゆくこどもの時間 君たちがなりたい大人になれますように

 たまに、帰宅時間が、小学生の下校時刻と重なることがある。


 小学生の頃、兄の傘が、私の傘に比べるとハイペースで壊れる。という事実だけは知っていて、それ以上は特に何も思わなかったのだけれど。

 下校の様子を見ていると、ガラガラガラと先端をアスファルトに引きずって歩く子、雪山をぶすっと突く子などいろいろいて、(ああ、こりゃ壊れるわ)と妙に納得したのであった。

 一番インパクトがあったのは、閉じた傘の中に雪を入れ、頭上でばさっと開いて雪をかぶって喜んでいた女子コンビだな……寒いのに……。

 みんな楽しく大きくなあれ。

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