第25話 似た物同士
今日は洋介とお店屋さんめぐり。
お互い新生活にいる物を見に来た。
うちと洋介は好きな物が似てる。
今日は歩くかな?って思ったら靴が被った。
全く同じエアフォース1。
イロチの時計着けてバカップルみたいでちょっとヤダ。
「プレゼントして欲しいもの決まった?」
「決まってない。てか、別にいらんよ?」
「俺、勝手に考えてあげるからね?
俺と趣味似てるから俺が選んだので、かおり大丈夫やろ?」
「うん、大丈夫」
新生活にって買ったものけっこう被った。
「なんか、おそろいがまた増えたね」
「ほんま。好みが似すぎなんやって。
てゆーか、かおり勝手に買いまくってるけど彼氏に選択権はないわけ?
しかも俺もおそろいっていいん?」
「うん、全然いい。うちが好きなの買う。
あの人に選択権なんてないから。
浮気バレバレで主導権は完全にこっちやから」
昔から洋介とはすごく気があった。
好きな物が似てるし、考え方も似てる部分が沢山ある。こうして欲しいな〜って思う事はだいたい自然としてくれる。
洋介はこうだろうな〜って言わなくても何となくわかる部分がある。
すごく不思議な感覚。
だから洋介といるのはすごく楽だった。
その上イケメンでエッチの相性も良くてって好きな条件が揃い過ぎてる。
「荷物かおりの家おいてから、おれの家でもいい?」
「いいよ」
引っ越してしまったらもう会うつもりはない。はっきりとは言われてはないけど、そう思ってるはず。
もし、引っ越した後に会ってしまったら、たくやより洋介の方が好きになってしまってバランスが崩れるような気がする。
うちはもう会えない。
洋介もそれは望んでない。言わなくてもわかる。
だからもうすぐこの関係は終わる。
エッチしながらちょっと寂しくて悲しい気持ちになる。
たくやと洋介、2人といれたら最高なのにな…
「何か元気ない?どした?」
エッチ終わって洋介に話しかけられる。
「もうすぐ会えんようになるって思ったら、なんか寂しい…」
「俺も…」
ぎゅーって抱き合う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます