n番煎じの脇役令嬢になった件について
@konohana2023
第1話 前世がにょっきり生えてきた。
世界の皆さん、こんにちは!
私の名前はレスティーナ・フォン・グランテ。レスティ又はティーナとお呼び下さいな。
私に前世の記憶がにょっきり生えました。ええ、突然の事です。
でも、高熱を出してとか、死の危険と隣り合わせになってとか全くなくです。朝食を食べてて味気ないなぁ~って思ってたら ひょっこりと前世の記憶が生えました。
ええ、吃驚しましたよ?私だって超常現象の前には白目を向いて引っ繰り返っても良かったと思うんですけど、前世の精神年齢がポーカーフェイスを作りましてね。ま、前世の記憶がにょきっと顔を出した事は華麗にスルーしてたわ。
前世の私は既婚子持ちアラフォーと妙齢なお姉さんだったのです!ええ、おばはんではありません!熟女なお姉さんです!!
そんな私が何故乙女ゲームとやらを知ってたかと言うと娘がハマってたからです。
研究所に勤めていた私は自他共に認める知識モンスターだったのよ。
そんな私に乙女ゲームという未知の世界を示した娘には感謝しております。推し活という物にもハマりましたしね。
この『
私に死角はないわ!!
と、そんな事を考えてもそもそと食事を再開させた私の思考は、誰にも悟られる事は無かったのよねぇ。
でもねぇ、私ってヒロインでも悪役令嬢でも無かったのよ。舞台の観客でも良いけど、主演張ってみたかったわぁ~と思うのは仕方なくない?
食事が終わって直ぐに私は記憶していた情報を全て日本語・英語・フランス語・中国語・ドイツ語の五カ国語で書き記したわ。
子供の手って小さいから字が……ねぇ。もう少し大きくなったら綺麗な字が書けると思うの。その時に清書でもしようかしら。
「ジェイ、喉が渇いたわ。」
背後に立っていた護衛兼侍従のジェイに声を掛けると
「こちらに」
スイっと冷えたジュースを差し出された。
流石スーパーエリート従僕だ。
「う~ん……」
「美味しくなかったですか?」
悲しそうな
でもねぇ、砂糖の味がジャリジャリして美味しくないんだよ。水に砂糖を盛り沢山入れてるんだもん。
砂糖水とも言えない微妙…というか
「う~ん、いつもの味だけど…もっと美味しくなるように工夫出来なかなって思って。」
えへ、と笑って誤魔化す。
そう…この世界の料理は不味いのだ。香辛料や砂糖を贅沢に沢山使うのが美味しい料理と言われているのよ。
食材に対する冒涜よ!冒涜!!香辛料臭くて
「……これは改革が必要かしら?」
ボソっと呟いた私の言葉に
「お嬢様?」
ジェイがコテンと首を傾げて私を見てた。
内心うぉおお!!めっちゃ可愛ぃい!!とテンションが上がってたのは言わないけどね!!
「ジェイ、厨房に行くわよ。ついて来なさい。」
私はソファーから立ち上がり厨房に向かうのだった。
「これはこれはレスティーナお嬢様。こんな所に珍しいですね。」
ニコニコと恰幅の良いおじさんこと料理長のダンに
「厨房の一角と人を一人借りても良いかしら?」
首を斜め45℃コテンと傾けてお願いをする。
ダンの
「勿論、構いませんよ。
娘を甘やかす親父に成り下がった。
うむうむ、私の容姿は妖精さんと見紛うぐらい整ってるからね!!
「ダンには昼食の仕込みがあるんでしょう?そっちを優先して頂戴。
私の言葉に
「ヨル、お嬢様の手伝いを頼む。」
ヨルと呼ばれた少年が前に出て来た。
わぁお!滅茶苦茶美形じゃないの!!年齢も私より10歳上ぐらいだし、後5年もすればイケメンになれると思うよ!
「
ニコっと笑って微笑めば
「宜しくお願いします。」
胡散臭そうな
そりゃそーだ。職場を荒そうとしてるように見えるもんね!!
背後でジェイがヨルの態度を咎めようとするのを手で制する。
「じゃあ、楽しい料理をしましょう!!作るのは
私は香辛料の種類をヨルに聞くと、な…なんと!!カレーが作れるじゃないですかー!!
「じゃあ、クミン、コリアンダー、カルダモン、オールスパイス、カイエンペッパー、ターメリックを今から言う配合で調合して頂戴。」
私はヨルに配合の黄金比を教える。
こっちの世界でも野菜や調味料の名前が一緒で本当に良かった!!
手際良く調味料を調合するヨルとは別にジェイに料理が出来るか聞いてみたら出来ると答えたので、カレーに使う材料を切って貰った。
「終わりましたよ、お嬢様。」
調合を終えたヨルがムスっとした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます