16 歳で結婚、子作りしない、家事代行サービスを頼む、無理をしない、住人。
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第1話 来てくれてありがとう
「もう、中学卒業したら結婚させる。」
突然、父から言いつけられた。
そう、私は、小学校から引きこもりなど殆ど家にいた。親も不憫で付ききりで旅行にアチコチ北海道や沖縄にも何度も連れていってくれた。勉強も家庭教師まで呼ん相手してくれた。お小遣いも普通の以上、月五万も貰っていた。
中学生の入学式に行かなかった時に、人生について考えているのか聞かれたことは覚えている。
「私は楽して生きたいの、苦労して生きる意味がわからないの。」
そんなことを言った気がする。
それからは、ずっと部屋の中で本を読んでいたり、スマホを24 時間使って家で過ごしていた。
「もう、中学卒業したら結婚させる。」
突然、父から言いつけに「なによもう、突然いきなり」強い口調で言い返した。
少し間を置いて、
私。
「賛成よ!絶対に賛成!」
と怒鳴り
「お前なあ、何歳だと思ってるんだ?いい加減大人になれよ!」
父は怒鳴りながら、
母が
「まあ、あなた賛成ですってよ。」
父
「???」怒って言い出した手前、不思議な様子だった。
「だって、お父さんお母さん、私のこと好きでしょ?愛してるんでしょ?私が居ても居心地がいいんでしょ?私なんてどうせ生きていても誰も必要としてないって証明になるけどいいの? だから結婚したいの。」
私は泣きながら、一気に喋った。
父も母は黙って聞いていた。
母
「じゃあ、今すぐ結婚できるわね。」
すぐにお見合い相手から
「娘さんと結婚させてください。」
と連絡が入った。私は、大喜びした。
その日から、両親も喜んでくれたし、私も嬉しかった。
そして、1週間後お見合いをした。
相手の方は、子どもを作らない、家事は代行サービスを利用する事、無理はしない、やることに干渉しないというお得セットを提案してきた。両親はOKした。
私はお得セットに喜び飛び付いた。コレからの生活はどうなる?
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