映画「幸せは、ここにある」

映画「幸せは、ここにある」

※アメリカ 2021年制作 117分


認知症の患者目線で日常のささいな場面が出てきます。

認知症じゃない人なら、なんでもないシーン。

でも、これが認知症患者視点だと、恐怖以外のなにものでもない——。

そんな追体験できます。

でも、この映画の面白さはもっと他にありました。


【あらすじ】

コメディ作家のチャーリー・バーンツは、初期の認知症を患っていた。

部屋の壁には家族の名前入り写真を貼り、出勤するときは決まったルートで行かないと迷子になってしまう。

ある日、チャーリーと一緒にランチを食べる権利を落札したエマと出会い、男女と年齢差を超えた絆を結んでいく。


最初から1時間くらいは友情を結んでいくことに主眼がおかれます。

この部分は正直、ダルかった。

展開がほとんどないせいでしょう。

でも、チャーリーの症状が一段重くなったあたりから一気に物語が加速。

そこからが超絶面白くなります。

もうダルくありません^ ^


最初、チャーリーが恐れているのは、忘れてしまうことだと思っていました。

でも、終盤にさしかかったところで気づきます。

本当に怖かったのは、死ぬことでも家族を忘れることでもない。

別れ方にあったのだと。


具体的にどんな別れなのかは、ネタバレになるので触れません。

ぜひ、ご覧になってください。

心温まる素晴らしい映画です。

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