第16話 5月17日のお題「見えない空」/『想い空』
いくら「同じ空の下でつながっているから」と言われても、触れられず体温を感じられないと、どうしても「あなた」という実感が持てなかった。
色々な天候のもとで生活が営まれた3年間だけど、常に空には霞がかかり、彩りが失われていた。
会える約束が決まっただけで、頭の中に青空が広がった気がした。
◆#monogatary 5月17日のお題「見えない空」/2023年5月17日作
#140字小説『想い空』
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