2023/10/17 条件反射
実は通りすがりに複数人の若い子が笑っていると怖くなる。
条件反射で。
近くで子どもたちが何故か笑っていること、それは全て、彼らが悪意を持って私を嘲笑していることを意味していたから。
廊下を歩くだけで笑われるし、回されたプリントを受け取っても笑われるから、もうそういうものだって日常的に反復で学習していたんじゃないかな。
大したことじゃない。だって彼らは笑うだけで特に何もして来なかった。みんな半端に狡賢かったから、問題になるようなことや、明らかに自分たちの立場が悪くなるようなことはしなかった。物理攻撃とかは無かったし、面と向かっての罵倒もそんなに多くはなかったはず。私だって笑い声なんて全部無視してきた。なのに十何年も経ってこんなのを気にするなんて変だ。
……いや変じゃねえよ。変って、誰にとっての常識に基づいた判断なんだ? 「みんな」か? 「こいつおかしいだろ、なあみんな」だの、「うわおかしい子がいる、おかしいね」だの、毎日毎日、そんなくっだらない娯楽のために何で私が我慢しなきゃならない!?
仮にみんなが私を変だと言っても、私は私を変だと思っちゃ駄目だ。いや、変だとしても、それを理由に自分を否定しちゃ駄目。
それはそれとして、知らない若者が談笑しているという生活上ありふれたシチュエーションでトラウマが発動するのは不便なので、誰かどうにかして。
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