2023/06/01 記憶のこと


 目が覚めたら記憶が一部なくなっていた。

 時間は十五時過ぎ。

 今日がバイトのシフトの日なのは覚えていたが、いつも何時から入っていたのかが思い出せなかった。シフト表を見ると十七時らしい。そうだったっけ? どうして分からなくなってしまったんだろう。


 とりあえず仕事に出た。

 今日はまだ何も食べていなかったのでまかないをもらおうと思ったが、暇がなかったので無理だった。これで、昨日の晩ごはんを食べて以降、二十八時間くらい絶食していたことになる。

 なお、あまり疲れは感じない。


 帰宅してもりもり食べながら、うまく働かない頭で考えた。

 今日は新しい記憶も残らないことがあった。仕事中、途中までやっていた作業を完全に忘れて放置してしまったので、仕込みやレジに支障が出た。一方、注文を取るのや料理を運ぶのは問題なかったし、台詞もすらすらと出た。考えずとも流れが体に叩き込まれている感じがした。

 そして過去のこと、古い記憶については、たとえば毎週観ているアニメが何曜日なのかとか、昨日は何をしていたのかとか、そもそもこの一週間どうやって過ごしたかとか、そういう全く記憶にないものがちらほらあった。


 こんなことが本当に起こるんだなあ。変なの。あまり良い気持ちはしない。

 明日は病院に行くので先生に言ってみようと思う。

 あと筋トレはお休みにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る