東雲の静寂破れり時鳥

 東雲しののめ静寂しじま破れり時鳥ほととぎす


【季語】時鳥


 夏の夜明けの情景より。ちなみにこちら、元はこんな句でした。


 朝涼み静寂破りし不如帰


 このうち、上五は「朝涼し」「朝涼」という季語があるので、気になるというご指摘を頂きました。

 ※俳句では、基本的に一つの句に季語は一つまで。


「朝涼み」という言葉が独立してあるので、恐らく季語扱いではないと思うのですが、意味としては似通っているので、念には念を入れてチェンジ。

 また、中七の「し」が過去を表すのも(助動詞「き」の連体形)、気になるというご意見が。


 さらに、「ほととぎす」の表記も様々なバリエーションがあるので、全体のバランスを見て、「時鳥」の表記に落ち着きました。

 結構、色々考えているのですよ(笑)。

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