ホテルのレストラン

これはホテルに併設されているレストランで働いていた人から聞いた話。

その人はこの経験をした後は、別の業種に移ったようで話を聞く機会がありました。


そのレストランは、ホールからはキッチンは見えないつくりとなっおり、ホテルとは扉と壁で仕切られている。

ホールについては、仕切れるようにアコーディオンカーテンがや仕切りが用意されている。また、ホールからバックヤード的な場所にいける扉があるようですが、そのスペースは使っていなかったようです。


ある程度働いて、締め作業を任されていたそうです。

締め作業中は基本的には、もう一人ぐらい居て2名で行っていたそうです。


毎日ではなく、たまに使ってない部屋(バックヤード的な場所)の中から音が聞こえてくることがあった。

何かものがぶつかってる様な音に思えた、一緒に締め作業を行う店員も聞いたことがあると言っていた。

この音が、怪奇的な音でもないし、結構忙しいお店であったのもあって、営業中も音が聞こえることはあったのかは分からない。




そんな音が聞こえてくるだけでは、あまり気にせず勤務を続けていると、

ある日の締め作業時に、キッチン以外のホール側の電気が勝手に消えた。

あれっと思っているうちに電気がついた。

その時は、キッチンにも店員が居たので間違って消したのかなと思っていたそうです。



また別の日の締め作業時には,

キッチンの片付けが先に終わりホールでの締め作業を2名で行っていました。

そうすると電気が一瞬消えて、キッチンから足跡が聞こえてきた。

そのため、べつの店員が戻ってきて脅かしてきたのかなと二人で笑っていたそうです。

でも、一向にキッチンから人が出てこない。

足音は、徐々に近づいている感覚がある。ただキッチン方から聞こえていたのではなく使ってない部屋の中から聞こえてるように思えた。

好奇心に勝てずに使っていない部屋に目をやるとアコーディオンカーテンのしたから


くるぶしより下の足が見えた。


足首よりも上がない。

ただ、こちらの方をアコーディオンカーテンを挟んで立っているように見える。

それを認識したら、一気に寒気がした。

その時一緒に締め作業を行っていた店員も足を見てしまったようで、作業を途中のまま、慌ててカギだけかけて、その日は帰った。



次の日に、店長にこの話をしたら

「声も聞こえることがあるよ。」と笑って言われたそうです。

これによって、

「あ、やめよう」と決めたそうです。

すぐにやめることはできなかったようで、

その出来事があってから一か月は働いたそうです。


ただ、

足を見てから辞めるまでの間は、締め作業は行わなかったようです。





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