叶津の関を越えゆく別れ鳥父母見送りぬ広き背中を

 叶津かのうづの関を越えゆく別れ鳥

 父母見送りぬ広き背中を


叶津かのうづの関」とは、越後との国境、八十里越はちじゅうりごえのことです。一応、会津藩はここに番所を設けて、国境警備に当っていました。ただし、あまりにも山奥にあるために、利用者は少なかったようですが。


 これは、noteで参加している俳句のグループで、「別れ鳥」がテーマだったときに、詠んだ句に付句をしたものです。


 奥只見にもイヌワシが生息していることから、その光景を詠んでみました。

 鳥には、国境など関係ありませんものね。新天地を目指させるがために、親鳥が厳しく突き放しているのではないでしょうか。


 叶津という別名が、親子の別れを予感させるような地名なので、こちらをチョイス。


 余談ですが、八十里越のある只見町は、少し前に話題になった「峠」(河井継之助が主人公)で、河井継之助が没した地でもあり、継之助は八十里峠を越えて只見町に辿り着いたそうです。


【参考】noteでの公開句

 https://note.com/k_maru027/n/n1532448fe11f?magazine_key=mf88db0cc8086


https://note.com/k_maru027/n/n3e438a9d1dde

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