ぎゅっとしよ 分厚いコートに阻まれて 最後のハグは 冷たいばかり
最後に君を抱きしめたのは冬の寒い日で
さっさと玄関を出て行こうとした君を
「ぎゅっとしよ」って引き留めた
仕方なさそうに引き返してきた君
ぶかぶかで分厚いフリースに包まれた体は
君の体温を少しも伝えてくれなかった
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