第26話 伊達巻の日/『おふくろの味』
母はおせち料理を手作りする人で、フードプロセッサーなどない時代にすり鉢ではんぺんをすって伊達巻を作っていた。
どんなに歪でも手間をかけることが正しい愛情だと信じて疑わなかったのだろう。
形の整った市販品に憧れた。
嫁・母としての体裁を整えるよりも、一度でいいから希望を聞いてほしかった。
◆5月24日は「伊達巻の日」/2023年5月24日作
#140字小説『おふくろの味』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます