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    第6話&イラストへの応援コメント

    不思議な雰囲気に呑まれていくような物語でした。
    軌石というものが存在して、運命に支配されている世界。けれど、運命を変えることのできる「ガンドの花」がある。
    ――となれば、謎の少年?「ガンド」は、「よいもの」なのかな、と、なんとなく思い込んで読み進めていたような気がします。
    それが、だんだんと、……あれ? なんか雲行きが……。と、なったあたりから、一気に謎の感情が吹き出しました。謎すぎて、うまく説明できないのがもどかしいです。

    謎の感情↓
    (シガレットを殺すことになる運命は変えてほしい!――けど、絶対にガンドの言いなりになっちゃ駄目! そうじゃない、そうじゃないんだ、そこじゃない。
    ブラックとシガレットは今のままで良くて、え、でも、このままだと「運命」がブラックとシガレットの仲を裂くことに!? それはダメで、でも、ガンドも駄目!)

    第5話でブラックが言った通り、欲しいのは本物のシガレットですよね。この台詞、良いです。
    短編で、未来が分からないまま終わっているから、もや~があって、そこが良いです。
    (そして、そして。それでも、やっぱり、未来を気にしてしまうからこそ、余韻が凄い!)

    ……運命が変わらないのなら、「そのとき」は、ブラックとシガレットが「なぁんだ。そういうことだったのか」と笑って手を振ることができればいいな……なんて、思います。

    そして、また。
    語られなかった部分にも、広がる想像(妄想)……。
    ちらっと出てきた「ブラックは本名じゃない」件とか、右目が軌石の訳あり感とか、間違いなく片鱗しか出てこなかった叔父の濃いキャラクターと絶対裏がある感とか……。

    感情が、ぎゅっと凝縮されたような物語でした。
    楽しい時間をありがとうございました!
    あ、あと、ブラックのイラスト、すごくいいです。
    儚げな、妖しげな、まさに彼だと思いました。

    それから、近況ノートを拝見いたしました。
    カクヨム休止は寂しいですが、めいさんの挑戦は素敵だと思います。
    前に観劇が好きとおっしゃっていた気がします(間違っていたらごめんなさい)し、脚本を書くのも、凄く向いていそう。
    小説も劇団も、きっと「世界」を作り出すという意味では同じなんじゃないかな、と思います。
    頑張ってください! いってらっしゃい!

    作者からの返信

    月ノ瀬さん

    コメントありがとうございます!

    アルカディアの世界観は長編小説用に用意したけどボツになったものです。それを流用して、うちの子たちに動いてもらいました。なので、軌石の仕組みとかちょっとわかりにくいこともあったと思いますが、楽しんでいただけたなら何よりです!

    ブラックとシガレットの関係はかなーり危ういです。運命通りならブラックがシガレットを殺しちゃうし、運命に逆らったら人間じゃなくなっちゃうし、どう転んでも幸せとは言い難いです。でも、彼らの未来についてはご想像にお任せします。平和だけど不穏な空気感とエモさを感じていただければ何よりです。

    叔父は結構気に入っています。ブラックに愛情を向けているように見えますが、ガンドが「運命に従ってるだけ」的な物騒なことを言っていますからね。最後のセリフといい、多分ただものじゃありません。ヤバい男です。私はこういう近寄っちゃダメなタイプ、結構好きだったりします。

    近況ノートでは深刻そうなことを言ってしまいましたが、書き手として活動しなくなるだけで、多分読みには表れると思います。(地味にヴァイマリもあと7話くらい残ってるので、2ヶ月くらいはなんだ、いるじゃん状態になるかと)。演劇が好きなの、あってます。しかも入ったところが憧れの劇団だったので、今から楽しみです。小説と脚本は似ているようで全然違いますが、精一杯頑張ってきます。しばらく修行に行ってきます!