第2話 初めての小ダンジョン
賢い猫の俺はトイレの窓から外に出る。
大丈夫だ、この窓ちょっとしか開かない、大人の腕が入るくらい。
俺は猫だから余裕だけどな!猫は流体っていうだろ?自分も時々こんなのびる?まがる?どうなってるの?って思う。
スルッと抜け出して行くのは空き家。古い一軒家の庭の木の根もと、生えまくった雑草に隠れ、ブロック塀側にあることで道路からは見えないダンジョン。
一般的なダンジョンは政府が管理してるっぽいので、勝手に入れないらしい。なんか免許証みたいなものを通さないと開かないドアを設置してるとか、一応ネットで調べたのだ。
んで、俺が見つけたダンジョンは未発見なのに加えて、入り口がだいぶ小さい。ネットにあった小ダンジョンだと思う。
小ダンジョンは入り口が子供用になっていて、モンスターも弱く、潰すのも簡単なので、見つけたら役所に連絡して潰してるらしい。どれも入りにくい場所で数も多いので、管理するより潰すらしい。
というわけで、ダンジョン突入。小ダンジョンって子供や動物用だと思うんだよね。
だってダンジョンに動物連れて行くの非推奨って書いてあったんだ。動物は武器持てないし、防具も動きを阻害するだけだし、初期は犬とか連れて行く実験したみたいだけど結果は芳しく無かったみたい。
テイマーは職業としてあるみたいだけど、テイムできるのはモンスターだけっぽいしね。
というわけで、小ダンジョンに入ってすぐ。苔っぽいのを好奇心で壁から剥がしたらシュルッと塵になって消えて、米粒くらいの小さなツヤツヤな石っぽいのになった。
これ、モンスターなの!?こわっ!?
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