第79話 レインボーガチャ、再び
朝から冒険し続けているアキラと花子に対し、まどかは途中参加のため体力が有り余っていた。
順番にガチャを回させてもらうんだったら、本来は自分も朝から参加しないといけないのに、と申し訳思うまどかは今まで以上に張り切り、モンスターを撃破し続けた。
「おー、すごい勢いだね。まどかちゃんは」
「いえ、お二人の分も頑張らないといけませんわ!」
8回目のボスモンスターを倒すまどか。
目標の10回まではあと2回だ。
ボスを倒し、いつも通りパスをしようと思った。その時、ダンジョン内が、虹色に輝く。
「!! こ、これは!?」
「すごい、レインボーガチャだわ!」
レア度★★★★☆以上のアイテムが確定のレインボーガチャが現れた。
初めてレインボーガチャを見たまどかは驚く。
「こ、これがレインボーガチャ……すごい輝きですわね……あ、あの、これって誰が回しますか……?」
遠慮がちに、アキラと花子を見るまどか。
「何言ってるんだよ? 今回はまどかちゃんの番なんだから、まどかちゃんに決まってるだろ?」
「で、でも……」
「いいのよ、まどかちゃん! 正直、ちょっと悔しいけど、これから何回だってできるんだから公平にやらないとダメよ!」
「わ、分かりました。では、お言葉に甘えて……」
まどかは人生初めてのレインボーガチャを回す。
『ガチャ!』
レアアイテム確定の虹色の光がダンジョンに広がる。
『分身の指輪 レア度★★★★☆』
「ぶ、分身の指輪!?」
まとが初めてのレアアイテムは、武器や防具ではなく、能力アップのアイテムのようだ。
ダンジョンをクリアし、ロビーに戻ってきた3人。
「……分身できるってことかな?」
「まどかちゃん、やってみてよ!」
「は、はい!」
まどかは手に入れた『分身の指輪』を指に装備する。
「じゃあ、いきますよ……?」
まとかは『分身』と念じる。
すると、まどかの横にもう1人まどかが現れた。
「おぉっ! すごい!」
「まさに分身ね! まどかちゃん、分身はまどかちゃんの意思で動かせるの?」
「うーん……とくに操ることができなそうですね。慣れればやれるようになるんでしょうか?」
今のところ分身はまどかと同じ装備で、立っているだけだ。
「そっか……モンスターが現れれば戦ったりするのかな? 今度ダンジョンで試してみようか」
「そうですわね。今日はありがとうございました。
花子姉さんが早くレアアイテムを手に入れられるように協力しますわ!」
「ありがと! レインボーガチャも出やすくなることがわかったし……今度からはレインボーガチャが出るまでパスし続けるのもありかも知れませんね」
「そうだね。あともっとダンジョンのレベルを上げたいね。そうすれば、今よりレアアイテムも出やすいだろうし……」
こうして3人の本日の冒険が終わった。
レアアイテムマラソン ここまでの結果
レア度★★★★☆2つ
レア度★★★☆☆1つ
★読者様へ★
お読みいただきありがとうございます。
たくさんのフォロー、評価、励みになります!
少しでも続きが気になる! 面白い!と思って頂けたら評価★★★頂けますと嬉しいです(^^)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます