ロダンさんの鋭い嗅覚と行動力に清々しさを感じ、ドキドキしながら読み進めさせていただきました。
途中からの、人間の性である時代は変われど繰り返される悲劇に、現代のこの姉妹ものみこまれてしまうのかと、一旦、数日は途中から読み進めなくなりました。
数日を経てロダンさんの解決力に一途の望みをかけ、再び読み進めました。
結果はロダンさんの神がかり的な嗅覚と鮮やかな行動力で火遊びを未然に消し止める事となり、ほっとしました。私の中でもこの姉妹には悲劇は降りかかって欲しくない気持ちが強かったので、事件解決の際には拍手喝采でした。

さて、今回も味わい深い日南田ワールドにドップリ浸かり、その余韻を旨に一言、、

郷土史への並々ならぬ想いが込められた話の舞台観、いつまでも記憶にとどまり続ける人間味豊かなキャラクター、人間の裏の性を炙り出す事件設定、しみじみとした余韻の残る物悲しさは日南田作品の醍醐味です。
先生が描く事で、個人では抗えないその時代の空気や宿命、その中で流した涙、その時代を生きた人々の想いが後世を生きる我々に伝授されていきます。忘れ去られていく時代の中の人々の想いをこれからもロダンさんの活躍を通じて世に残していって下さい。

次作も期待しております。

by在阪論文屋

　旅情溢れる描写と爽やかさを感じさせるラスト、楽しませていただきました！

　犯人への罰はあれで良かったのか？　という点は意見が分かれそうですが……毒性の低いものだったのなら、本人に反省を促すという意味で良かったのかもしれませんね。
　気になった点ですが、確かトリカブトは「主に根っこに毒性が有る」「花部分にはない」だったと思います。
　おそらく、先生の奥さんが押し花を作る際「根っこを切り落とす作業中に汁がついてしまった」のかと思いますが……その辺りも一言説明があると分かりやすかったかと思います。

　色々言いましたが、ロダン君の旅がまだまだ続く(と期待していいですよね？)ようで
楽しみです！
　色んな土地を巡るシリーズなのも珍しいというか……サスペンスドラマ感があっていいです。いつか、ロダン君にはぜひ海に面した崖の上で犯人を問い詰めていただきたいです(サスペンスドラマあるある)？

ホラー&サスペンス、ミステリ企画にご参加いただきありがとうございます。
まさかそんなところにそんなものが。
嫉妬とは恐ろしいものですね。
秀逸なトリックと推理展開でした。

　そういえばロダンくんのアフロヘアもある意味「仮面」なのかも……と思います。彼の実際の内面はさておき、外から見たら「奇妙な人」という印象をまず受けるような……
　……いや、実は天然でこの髪だったり……？　

ホラー&サスペンス、ミステリ企画にご参加いただきありがとうございます。
これからの展開が気になります。
完結されたらまた読みにきますね。