5月21日 『マルサの女(1987)』
今日は、午前10時の映画祭で上映している伊丹十三監督作品『マルサの女』を見てきました。スクリーンで見るのは初めてです。しかも4K。すごい。
あらすじとかは検索してください。脱税だめ絶対って気持ちになります。
伊丹十三はフェミニストだったとかそういう感じの色々を最近SNSで良く見かけるんですが、私にはそのあたりは良く分かりませんが、『マルサの女』を見る度に「伊丹十三は常に20年先を歩いていたんだなぁ」とは感じます。映像作品としてのクオリティも、物語も、登場人物も、音楽も、全部。当時も大ヒットしたんでしょうけど、「2023年に1980年代を舞台に撮られた作品ですよ」って出されても驚かないなと思います。宮本信子さん扮する女性主人公の立ち回りとか、彼女の周りの同僚たち(おもに男性)とのやり取りとか。個人的には大滝秀治さんがすごく良い役をされていて大好きなのと、いい感じに年を重ねた室田日出男さんが最高なのと(東映ピラニア軍団時代も好きですが、個人的には謹慎後の出演作がどれも素晴らしいなと思っています)、何より! 津川雅彦さん! 晩年めちゃくちゃになってたけど色々な意味で、でも俳優・津川雅彦は本当に凄まじいし素晴らしいんですよ!! と力説したくなる花村さん(役名)がもう……すき……結婚してほしい……一挙手一投足の説得力がとんでもない。職場にこんな上司がいたらいいのにな。あと私は室田日出男さんと津川雅彦さんの顔がとても好みなので(タイプ全然違うけど)ずっと笑顔でスクリーンを見ていました。
物語のキーパーソンである権藤を演じた山﨑努さんの良さについては今更私が言うアレでもないというか、山﨑努さんは若かりし日から現在に至るまで最高じゃなかった瞬間がなかった稀有な俳優さんなので…本当に…ラストがね、堪んないんですよね。大好きだ。
こちらの作品を踏まえて『マルサの女2』を見ると続編は続編なんですが新たなる脱税人類を演じる三國連太郎さんの仁義なき怪演にぶっ飛ばされるというか、続編はなんかもうテンションが全然違くてこちらも大変好きです。次回の午前10時の映画祭のラインナップにぜひ入れていただきたい。
『マルサの女』、本当に大好きな作品なので絶対リメイクとかしてほしくない気持ちと、そこはそれとしてスマホやパソコンを駆使する現代マルサはちょっと見てみたいな〜と思うなどしました。劇中で連絡取り合う時に肩掛け鞄に電話がついてるやつ使ってるんですよね。時代。
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