第23話

また、『ゼウスの最初の妻』という肩書きを持つ彼女は、同時に、『トロイアの王妃』でもあり、また『ゼウスの愛人』でもあったのです。

また、この『トロイアの王女』とは、後にローマ建国の祖となる英雄『トロイア王子・アカイアの王アキレウス』の母親の事でした。

『トロイア』滅亡と共にトロイア王家は滅亡したため、トロイアの王族達は、トロイの跡地に定住し、やがてトロイアの人々の子孫であるローマ人によって滅ぼされてしまうのでした。

さて、この『トロイの王女』というのは、どのような人物だったのでしょうか? この女性は、古代オリエントの伝説的な王である『イスカンダル』の娘であったとされています。

そして、この『イスカンダリア』とは、現在のトルコの一部にあたる地域です。

この『イスカンダリア』は、紀元前6世紀の初めには、すでにローマ帝国の支配下に入っていたそうです。

そして、この『イスカンダリア』には、トロイアと同じように、海に面した都市があったのです。

この『イスカンダリア』にあったとされる都市のことは、残念ながらよく分かっていないのです。

しかし、その街の名前は『ヘレネ』というそうです。そして、この『ヘレネ』というのは、当時、エーゲ海の島々を支配していたギリシア人の将軍の名前なのだとか。

この『ヘレネ』は、実は『ヘラクレス』と深い関わりがあるのです。

この『ヘラクレス』は、12の功業と呼ばれる偉業を成し遂げた『十二の英雄』の一人なのです。

まず、彼は、アテナイ人という民族の出身だったのですが、ある時、他の民に捕まり殺されてしまいそうになるのです。

しかし、その時、彼を庇った者達がいたのです。それが、この『ヘレネ』とその一族でした。

この『ヘラクレス』は、この二人に助けられる事になるのですが、この時に、この二人の事がとても好きになってしまったのです。

この『ヘラクレス』が、この『ヘレネ』の一族に惚れてしまうきっかけになった出来事というのが、この『ヘレネ』がヘラクレスを助ける時に使った魔法なのです。

この魔法の効果は、『自分の体から発せられる光を浴びた者は、自分を愛するようになる』というものでした。

そして、その後、この『ヘラクレス』は、この『ヘレネ』と結婚をする事になったのですが、結婚してからも二人は、相思相愛の関係を続けていたのだそうです。

この『ヘラクレス』と『ヘレネ』の間には、息子が一人いたそうなのですが、その息子は、のちに『ヘラクレス』を殺してしまおうと考えるのです。

そして、この『ヘラクレス』の息子は、父親を殺します。

この時、この『ヘラクレイトス』は、まだ子供だったために、命までは取られなかったのですが、その代わりとして、この『ヘラクレイトス』は、大きな代償を払うことになったのです。

それは、この『ヘラクレイトス』が、不死の力を失う代わりに、この『ヘラ』が持っていた不老長寿の力を授かったのです。

この『ヘラ』が持っている不老不死の力は、自分が産んだ子供達にも受け継がれていったのです。

そして、この『ヘラ』は不死の力を持っていながらも、不死ではなくなってしまいました。

つまり、彼女は『死を司る女神』となったのです。

この『ヘラ』は、人間だけでなく、動物や植物までも殺めてしまったりしてしまいました。そのため、彼女の力は、神々の間でも恐れられるようになりました。

そして、そんな『ヘラ』は、ある日、神々の集会である『ディオニュソスの宴』で、ゼウスの怒りを買ってしまいました。

その結果、この『ヘラ』は、天界を追放される事になってしまうのです。

そして、地上に降り立ったこの『ヘラ』は、ある男と出会い恋に落ちる事になります。

その男は、『ポセイドン』でした。

この『ポセイドン』は、海や大地を司っていて、また、海の神であると同時に、地震や嵐などの自然災害や海の魔物を鎮める力を持った神として、崇められていました。

この『ポセイドン』は、この『ヘラ』を妻とする事になりました。

しかし、この『ポセイドン』は、ゼウスより先に妻の『ヘラ』と結ばれてしまったために、『ゼウス』の嫉妬を買い、雷によって、この『ヘラ』を打たれ死んでしまったそうです。

そして、この『ヘラ』は、冥界の女王ヘカテーの住む地へと連れて行かれたのです。

そして、この『ヘラ』は、ヘカテの魔術によって蘇らされ、『ゼウス』の妃として再び迎えられることになりました。

しかし、この『ヘラ』は、すぐにゼウスとの子供を身籠ってしまうのです。

そして、生まれた子供が、『ゼウス』であり、また、ヘカテはその妻となり、ゼウスの母となるのです。こうして、『ヘラ』は、三人もの子を産んだため、その後は、ゼウスの妃になることは無くなり、ゼウスの妻達の中では一番年下になってしまい、また、今までで一番格下の扱いを受けるようになってしまったのです。

さて、ここで少しだけ、ギリシャ神話の『ゼウス』について語ろうと思います。

まず、ゼウスは、全知全能の主神として描かれているのですが、これは、あくまで表向きの話であって、実際は、ただの浮気者だったようです。

そして、その証拠に、彼の妻は、たったの三人だけしかいなかったのです。

この三番目の妻が、あの有名な『アフロディテ』です。

この『アフロディテ』というのは、ギリシア神話に登場する美の女神のことです。

この『アフロディテ』は、オリンポス山にある神殿に住むようになった最初の女性だと言われています。

この『アフロディテ』は、別名では『ヴィーナス(Venus)』とも呼ばれていて、この『ヴィーナス』というのは、元々は『ウェヌス(Wēnūs)』という女神を指す言葉だったらしいのです。

この『ウェヌス』というのは、ローマ神話における愛と性愛を司る女神の事を指します。

ちなみに、この『ウェヌス』という言葉は、ギリシア語の『ウェルス

(vērus, wērth)」という言葉から来ているそうですよ。

この言葉は、「生命」という意味があるそうです。

この『ウェヌス』は、特に「恋愛」、「結婚」、「母乳」といった事を司る女神だとされていて、彼女達は、全て同一人物なのだとも言われているのです。

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