Chapter 1 猫耳?妹?全部欲しい!(1)

⎛⎝Scene 1⎠⎞


「Shillarちゃん可愛すぎでしょ……へへっ……あの猫耳、触ってみたい……」

こわばった指をゆるめながら、画面中央の人物ポスターに目を向けた。


あ、そういえば、まだ正式な自己紹介をしていないか。


俺――椎城 結道しいじょう けつどうは、岡渡私立学園の学生で、17歳、成績は普通だ。趣味は猫娘ねこむすめ

——そうだ!俺の趣味は「猫」や「猫耳」で要約できる清ではなく、「猫娘の」という接頭辞が必要だ!


は?趣味が変だと?どうして?!どうして自分で気づかないの?

……では、その時になったら猫娘の本当の魅力を味わってみましょう!

趣味が単一すぎる?いやいや、言葉に問題がある!「単一」ではない。これは専一と呼ばれ、一心不乱いっしんふらんだ!


頭を下げて時計を見て、学校のカリキュラム通りに来たら、今は授業時間になっているはずだ。

これは全く問題だ。遅れたときに福本ふくもと先生に電話して具体的な状況を説明し、誠意を持って言えばいいのじゃないでしょうか。

……今の第一の重要な仕事は、昨日買ってきたばかりのゲームを続けることだ!

マウスのクリック音が再び鳴り、ゲームの進入ページが画面に現れると、可愛い音声付きもたちまち耳を幸せにした。


「猫娘ラルーサのジャングルアドベンチャーⅡGO!」

「うおおおおおおおっ――(おや、本当におじさんのような気持ちになった……)」

精神はたちまち果てしないゲームの世界に浸り、何か非常に重要なことを忘れてしまったようだ……。


「ぽたぽた」

俺が夢中になってラルーサの寝相を見ていると、家に忘れられた手が急に二声鳴った。疑問に思って携帯電話を開けた。


「ああ……だ!」

彼女からの2つのメッセージはすぐに俺を焦慮の色に染めた。

「さっきの午前中の授業は終わりました。椎城さんはどこへ行きましたか。私たちはことを心配していました。福本先生は何か知っているようで、不機嫌そうな顔をしていました……」

「福本先生に休暇の説明書を書いたのですか」

……福本先生も、俺が素手でドアをめくる映像を目撃したのではないでしょうか。


「もちろん書きました。彼のオフィスに置いて、彼はまだ見ていないでしょう……僕は突然、さっきこの生死にかかわる事件を解決したのです」

メッセージを送ったかと思うと、また班長から返事が来た。


「生死にかかわる?そんな大事なことだったのか......さっき椎城さんのために理由を説明しましたが、福本先生は許してくれるはずです」


ふ~よかった……班長のおかげだなぁ。


「あの……、椎城さんはお昼に学校にいるはずだと思っていたので、朝もそれを用意して……椎城さんは後で帰ってきますか」

「それ」ってなんだ……あ、まさか!

悪い!ああ……無謀な行動はうっかり班長の気持ちを踏みにじってしまった……

急いで彼女に謝らなければならないし、口調も誠実にしなければならない。


「すみません、矢向やこうさん!申し訳ありません!僕は自分のことばかり考えていて、忘れてしまうなんて……。矢向さんは先週からを作ってくれて、まだ正式にお礼を言っていません……」

今回の班長の返事は最速で、メッセージには切実な気持ちが込められているようだ。


「あ、大丈夫です。椎城さんはお昼にパンしか食べていないようで、お弁当を作りたいと思っていたので、これからは私にやらせてもらえます……。あの、もう一つ用事があります。椎城さん、放課後にどこかで会ってもいいですか。私がために用意した驚きです。これは住所です」

もし、矢向さんが許してくれたなら、俺も何も心配する必要はない……。いや、だめだ。心はまだ落ち着かない。謝罪の品として何かを贈りに行かなければならない……。

住所の記述された位置は家から遠くないが、俺が入ったことのないエリアだ。何かの「驚き」だろうか……たちまち果てしない思いに陥った。


それから、班長は昼にパンしか食べないと言っていたが、その理由だけで昼食を自分から引き受けるべきじゃないよ……まあ、そんなに考えない。


「ああ、ラルーサはもう目が覚めた!」


時間はまだ早い。他のことは置いておいて、ラルーサと新しい日の冒険を始める~~!

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