THE END OF THE MIDNIGHT
とぅん とぅん とぅん とぅーん
午前零時をお知らせします
イヤホンから漏れるラジオの声
今は聞けない君の声
いやそれは間違いだ
聞こうとしてないんだ
何も言わずにごめんね
別に嫌いなわけじゃない
むしろ好いているという自負
僕だってわかっていない
心の奥底から叫ぶ声
ずっと耳を塞いでいて
部屋の中に反響
すべてが異質に感じた
君さえも そして僕も
何をしても声が邪魔をする
そのせいで君を求めるのに
それさえも億劫なんだと
わかって 身勝手だね
じじじじじじ
ラジオからの雑音が
少しだけ僕を安心させる
まさかラジオが君に勝つなんて
誰が思っただろうか
でも何度も言うけど
君が嫌いなわけじゃない
泣き虫な君は僕と似ていて
今 部屋で泣いているかもしれないね
どれだけ謝っても足りないけれど
今はどうか待っていて欲しい
本当に何も言ってなくて
本当にこれでいいのかなんて
考えてるんだ
こんな真夜中にね
逃げ出そうとして
逃げ出せなくて
君からのLINEも
文字が読めなくて
今過ぎる1分が
24時間な気がして
今日も眠れないまま
朝が来る
それでも君の存在が
今も僕の生きる意味
朝が来る 君となら
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