第26話 スノー様の為に薬草七草粥を作りたいの リアルれかす!!
サクラさんは少し意地悪かもしれない
あの種籾事件?の後に女神様的に転生の事を
どこまで話して良いか分からないので
サクラさんに打ちあける訳にもいかない
サクラさんとの会話の中に『しょうゆう事か』『ソースね』とか
調味料をオブラートとに包んでおねだりしてみたが
サクラさんはニコニコ笑ってくれなかった
本気で知らないかどうかが分からない
転生前は、ボケ大魔王と
誰しもが恐れた私のボケを持ってしても
一向に突っ込んでくれないから本当に知らないのかも知れない
でも今回は、食欲がないスノー夫人の為に魔法草かゆを作ってあげたかったので
正直にお米が欲しいとですたいと言ったら
すんなりお米10Kgくれた
わーい、ぐるんぐるん手のひらで踊らされてるわ私
ちなみにそのズタ袋は魔法バッグですよね?
格納スキルのカモフラージュじゃ無いですよね?
せっかく貰ったお米を取り上げられたく無かったので
私は突っ込みを入れなかった
ちなみに魔力がある時は
地味に格納スキルを使ってレベルを上げているので
格納スキルの格納容量増加(小)、格納時間経過遅延(少)、格納スキル時間加速(少)を覚えてた
格納スキル時間加速(少)を使って
チビリアルちゃんにお米を作って貰っているが
貰った種籾から安定して収穫できるまで二か月位かかりそうだった
それまで我慢出来ないのでサクラさんについでにお願いしたら
ひと月に10Kg位なら定期的に取り寄せてくれるらしい
お金は、お兄様払いみたいでいくらかは分からない
サクラさんは意地悪じゃなかった勘違いだった
食べ物に釣られた訳では決してないと思いたい
朝はまだ寝てたが、お昼頃治療にいったら
スノー夫人は熱も随分下がったみたいで顔色も随分良くなっていた
「リーナちゃん、初めまして、ヴィダの妻のスノーです。
お義母様と呼んでね」
同じ年のジーク様がいるので意味合いが変わってしまいそうで
スノー様と呼ばせて頂く事にした。
スノー様は、ちょっと拗ねてたが、とりあえず妥協してくれた
「お身体の具合はどうですか?」
「リーナちゃんのおかげでかなり良くなったのありがとうね
流石魔法先進国の公爵家の聖女様ね」
家族以外に褒められた事が最近あまり無かったので
素直に嬉しかった。
「食欲はどうですか?」
「食欲も出て来たのよ、でも油っぽい物はまだ駄目だから
しばらくは果物と水分くらいかしら」
やっぱり思った通りだった
私もダイエットする為に
食事を変えるのに凄い苦労した
基本的に塩味だけの肉赤身と生野菜だけで凌いでいた。
脂っこい料理で味覚が慣れて無かったら
生野菜も美味しいのかも知れないが、
少なくとも私には厳しかった。
リアルちゃんに相談してみてダメそうなら
もう開き直って醤油を持ってないかサクラさんに今度聞いてみよう
「もし良ければ、夜食にあっさりとした食事を作りますので
食べられる様でしたらぜひ如何ですか?」
「まあ、公爵家のご令嬢なのに料理が出来るの
ぜひお願いするわ、ジークも食べたいわよね?」
「はい、お手間で無ければお願いしたいです」
「あの基本的に病人食ですのでジーク様には物足りないかと・・・」
「私は母上とここで食事を頂いて、後で食堂で少し食べますので、平気です」
「はい、あまり期待しないで下さいね・・・」
私は、リアルちゃんと相談して転生前の七草粥をベースに
薬草粥を作る事にした
私が転生前に食べたもの、見たものなどは
仮に私が覚えて無くとも映像データとしては残っていたらしく
転生前にリアルちゃんに引き継ぎが行われて
転生前のデータとこちらのデータをリアルちゃんは比較してレシピの再現が可能らしい
ごグレカスより上位互換のリアルれカスである
ラ行多すぎである
結果として私の作った料理は大変好評で
お世辞抜きで喜ばれて明日の夜食もお願いされた
ジーク様も大変喜んでくれた
鼻高だった私にリアルちゃんが
作ったのは、リーナだけど
半分以上は私のおかげじゃない?
・・・・確かにその通りです
私の鼻っぱしは、直ぐに折られた・・・
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