第12話 ああああ 君の名は〜
(とりあえず、何はともあれダイエットよね)
ベッドの中で今後についてリーナは考えていた
通常同一線上の世界間の魂の移動であれば
人格(性格)も基本的に1:1の関係になるのであるが
あんな感じでも莉奈のいた世界の女神は
この世界の女神より上位の存在であり、世界線も上位にある
魂の質量も世界の位置レベルに伴いより強いエネルギーを持っている
とは言え、ポンコツ聖女のリーナとボケ担当自称出来る文科系の莉奈は
性格的にはさほど変わってなかった
フルーツジュースにオレンジジュースを混ぜた程度の誤差である
莉奈の方が年上であった為の違いの方が大きい
そんな性格の為に現状気づいて無いが
より強いエネルギーをもっている魂の現在のリーナは
普通に考えれば、神の使徒と言われる存在で
良くあるラノベでは、俺なんかやっちゃいましたかと言いながら
邪神と戦えるレベルである
だが今回やっちゃったのはフルーツジュースに
オレンジジュースを混ぜてしまった女神様である
今後の運命にもよるが、
ちょっとオレンジが強いフルーツジュースが邪神と戦う未来など来る訳もない
悲しいかな戦うとしたらドリルヘアーがせいぜいだろう・・・・
あーでも無い、こーでも無いと色々考えているリーナの周りで
羽根の生えた小さな可愛いらしい妖精が飛び回っていた。
「パンパカパーン、この度は転生三点セットをお買い上げ頂きありがとうございます」
このパンパカを聞いて雑に扱われた何かを思いだし少しイラッとした。
「商品の各機能を説明する前に、
通常転生セットに加えてスペシャルな三点セットの一つである私に素敵な名前をつけて下さい
ちな、変な名前は受け付けませんし、あまりに酷いとビリッとするかも知れません」
(あれ?なんかいきなり酷いぞ、今なら返品が効くかしら・・・
そもそも私キャラの名前って動物ペット枠以外は、デフォルトネーム派なんですが・・・
被害妄想かも知れないけど乙女ゲームのキャラに自分の名前とかつけて
王子様とか攻略しているのが、もし万が一にもバレたら死を選んでしまいそうだったから
いや、流石に乙女の部屋にズカズカ上がって、勝手にゲームして人のセーブデータ除くような人間は
前世の悪友の凛しか知らないけど
・・・めっさみじかにいたよ、危なかったよ、九死に一生だったよ、
やはり凛許すまじ(怒)
困った時の『ああああ』とか名前つけたら怒るかしら?)
「返品は効きませんし、『ああああ』はビリッとコースですね(笑)」
(やばい、またこのパティーンか
コッチの考えもろバレなやつや。
うーん、名前名前
パタパタ飛んでるから、パタ子?
妖精だからフェアリー?これは種族名だから登録出来ませんとか出るやつだな。
なんかこれから説明してくれるみたいだからチュートリアル?
リアルでいいかな)
「あなたの名前は、リアルで良い?」
「今一つオリジナリティにかけますが、語感が良いのでリアルで登録します。
今後私の事は、リアル様、リアルちゃん、もしくはリアルと呼んでね!」
イラッと来たが、情報を聞き出すまで私は我慢出来る
なぜなら大人の文系女子だから
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