第26話 エイルの場合 白の国の武官リアン

隣の店の一部屋

「これから、どうするの?」酔って赤い顔のアル、アルテイシア

「そうですね。飲み足りないので、ワインでもいただいてきます」

爽やかに薄い色の金髪の青年リアンは笑い答えた。


「たった、今、貴方 私との酒の飲み比べ勝負で、

19杯もビールを飲んだじゃない 」驚いたように目を見開くアル、アルテイシア

お酒の飲み過ぎで休んでいるベットでダウンしているアルテイシアは顔をゆがめる。


そう言って、金の入った子袋を握り締め 

印象的な意思の強い瞳を閉じ、安心した子供のように寝息を立て始める

アルテイシア

長い真っ直ぐな黒髪の綺麗な姫君アルテア、アルテイシア


だがそこに窓からうなり声のような大きな音が響く!

窓を開けバルコニーに出ると、黒い影が彼を覆う


いきなり 白い竜の足が 

白の国の青年リアンの上 降ってきた!

ささっと寸前でよける白の国の武官であるリアン

今度は、必死で、バルコニーによじ登って来たエイルが乱入!


「ごめんなさい!今、白い竜さんと追いかけっこをしてて、と

待って!赤い子竜を返して!

それからに貴方の足の指に引っかかってるワン子も!」

と登って来たバルコニーで泣き叫ぶエイル


「ひえええ~助けて!!ワン!」ワン子


後から騒ぎに便乗した絵の中にいた幻獣 

魔法画から飛び出した天馬達が追いかけっこに付き合いしていたりするのだった。

同じく、バルコニーに乱入!一角獣が首をひねってリアンを見ている。


次にはエイルは屋根にいる白い竜のところへとまた建物を上り出す。

屋根に駆け上がる楽しそうに白い竜!(と仲間の聖獣たち)


「どうしよう!僕はアーシュと違ってあまり魔法が使えない!」エイル

「あの白い竜は追いかけっこを楽しんでる上、

わん子さんは白い竜の足にひっかかて気を失ってる!どうしたら」

屋根の上でエイルは泣き叫ぶ


「手伝おう」と後ろから涼やかな青年の声!

「さっきは 慌てて気がつかなかった?エイル?」


「あ!」声にハッとするエイル

「り、リアン兄さま」涙ぐみ彼に抱きつくエイル


「落ち着いてよく考えごらん 私たちは白の国の人間だよ

聖獣とは深いつながりがある」

「そう、白の国の人間は聖獣を扱うのが得意なんだ!

たとえそれが魔法の幻のイリュージョンでもね」 涼やかな明るい青年の声 リアン


「詠ってごらんエルトニア」涼やかな微笑でリアンはエイルに言う。

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