第13話

『あっ、ここ・・・』


「着いたぞ、ここが俺の家だ。」


『えっ!?葵さんの家もここ!?私の家もここなんですけど・・・』


「ん?そうなのか。まぁ、入ろう。」


『は、はい。』


「203号室が俺の部屋だ。凛は?」


『えっと・・・隣です。』


「隣?」


『202号室です・・・』


「まさか同じマンションのお隣さんだったとはな(笑)」


『私だってびっくりですよ!開かずのお隣さんが葵さんだったなんて!!』


「まぁ、今知れたことだしそんなカリカリするなって(笑)、これからお隣さん同士よろしくな?」


悪戯っぽい笑顔を浮かべながら、頭を撫でられる。


『もー!子供扱いしないでくださいよ!』


「すまんすまん(笑)とりあえず入るか?」


『はい!』


そして一日遅れの小さなバースデーパーティーが開催されたのであった。

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