あの山の向こうに

先生が連れて行ってくれるんです、と少女が目を輝かせた。ここは四方を山に囲まれ生涯出ることを許されないため、村の者はみな山の向こうに強い憧れがある。

きっと美しい街があるんですよ。尚もうっとりと語る彼女に言うべきだろうか。外の世界は既に滅びているのだと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る