ランタン
川のせせらぎが聞こえ、男は妻に合図した。彼女は抱いた赤子に頬ずりしてから籠に寝かしつけ、川べりに進み出る。
闇夜に掲げたランタンが子の寝顔を照らし出した。
この光が、どうか我が子の行く末も照らしてくれますように。
祈りを込めて、ふたりは子の眠る籠をそっと川に流した。
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