第163話 ヨナン、遂に成し遂げる
結局、アレキサンダー君は、国王代理のルイ王子の反対を押し切って、サラス帝国に宣戦布告してしまった。
俺は、アレキサンダー君に命令されて、巨大プロジェクターを製作し、サラス帝国王都の人通りが多い場所に設置してやり、カララム王国学園で起こった、アレキサンダー君とアスカのやり取りの動画を流し、カララム王国の正当性を示してやったのだ。
そして、その後、アスカの濡れ場場面のR18の動画を流す事も忘れない。
チビッ子には、目の毒だが、アスカの悪女ぶりをサラス国民に知らしめる事も重要な事なのである。
まさか、自分の国の国王が悪女に騙されてたと知ったら、国民は、王家に辟易して、内側からサラス帝国は崩壊していくかもしれないし。
で、案の定、サラス帝国ではカララム王国との戦争中でありながら、内戦が起こってしまったのだ。
『ご主人様、凄い有り様ですね……』
「これも全て、アスカのせいだな……」
『アスカが、完全に、ご主人様の凄さを見誤って起こった悲劇ですね!』
「で、トップバリュー元男爵の居場所は掴めてるんだろうな?」
『はい! ハヤブサさんが、もう、調べあげてますから!
現在、元トップバリュー男爵は、アスカの魅了の力を利用して、サラス帝国の宰相に収まってるようでした!』
「すげえな……こんな短期間で、アスカはサラス帝国を、本当に自分のものにしてたんだな」
『アスカにも、それぐらいの力は有るという事です!
だけれども、ご主人様の力と比べちゃうと、全く大した事ないんですけど!』
「で、今、トップバリューの野郎は何処に居るんだ?」
『はい。娘のアスカのせいで、戦争になってしまい、国中の国民に責められて、サラス帝国中を逃げ回ってるようですね!』
「自業自得だな」
『で、現在は、海を越えて、魔王国に亡命しようと画策しようとしてる所ですね!
でもって、最低な事に、魔王への貢ぎ物として、若い綺麗な女を集めてるみたいです!』
「本当に、トップバリュー元男爵って、最低な男だな……」
『あの男の事を、多分、性獣と言うのでしょう。
ハヤブサさんの報告だと、四六時中攫ってきた女の子を犯〇捲ってるみたいですし!』
「アイツ、ナナだけじゃ飽き足らず、そんな酷い事ばかりしてるのかよ!」
『もう、完全にS〇X依存性というか、犯〇魔です!
アスカがS〇X大好きなのも、きっと、トップバリュー元男爵に似たのでしょう!
あの人も、気に入ったイケメンを見つけると、直ぐに魅了を使ってS〇Xしまくりますし!』
そんな話をしつつ、鑑定スキルは、元トップバリュー男爵が潜伏してる屋敷まで、ヨナンを案内する。
そこには、ハヤブサを隊長とする、グラスホッパー商会の忍者部隊が待ち構えていた。
ハヤブサ隊長によると、もう、既に、外に見張ってた元トップバリュー男爵の部下は片付けておいてくれたらしい。
てな感じで、俺は、その辺に落ちてた小枝を拾い、元トップバリュー男爵が潜伏してるという屋敷に潜入する。
『なんか、とてもイカ臭いですね……』
「お前、嗅覚もあるのかよ?」
『ワインのテースティングも出来るから、当然ですよ!』
鑑定スキルが、鼻高々に胸を張る。
「なんか、嫌な感じがするな……」
俺は、護衛と思われる敵を倒しながら、どう考えても、一番イカ臭い部屋の扉の前まで来る。
『ここに居ますね。なんか、ハァハァ言ってる男の声が聞こえてきますし……』
「女の喘ぎ声も聞こてくるな……」
『とっとと、トップバリュー男爵のオチンチン切ってしまいましょ!
トップバリュー男爵は、女の敵です!』
鑑定スキルは、珍しく憤っている。
「ああ。とっとと済ます。トップバリュー男爵のチ〇コなど、1秒でも生えてたら駄目だ!」
そして、俺は木刀に持ち替えて、超スローモーションの中、扉をぶち破り、合体してるトップバリュー男爵と、アヘ顔の女を引き離し、勃起してビンビンになってる、トップバリュー男爵のチ〇コを切り落としてやった。
その間、僅か1秒。
木刀を魔法の鞄の中にしまうと、トップバリュー男爵のナニがあった場所から、噴水のように血が飛び散る。
「「キャー!」」
アヘ顔の合体してた女や、その辺に転がってた女が、悲鳴をあげる。
『ご主人様、コレ、薬使ってますよ……』
鑑定スキルが、冷静に、俺に報告してくる。
「ああ。見れば分かる」
居る女、居る女が朦朧としてるし、アヘアヘ言ってるし……
ナナも、トップバリュー男爵に、性〇隷にされてた時も、こんなだったし……
トップバリュー男爵のチ〇コを斬り落として、俺のザマーは終わりにしようと思ってたのだが、
無性にムシャクシャして、いつの間にか、もう一度木刀を取り出し、気付いた時には、トップバリュー男爵を脳天から、真っ二つに斬り裂いてしまっていたのだった。
「お前……誰……」
この周回のトップバリューは、俺の事を見た事無いので、本当に、誰?といった感じだろう。
「俺は、お前に酷い目にあわされた兄ちゃんだよ」
「そ……そうか……」
何故か、トップバリュー男爵は、納得して死んでしまった。
「うわぁぁぁーー!!助けてーー!」
気が狂ったように泣き叫ぶ者。
死んだトップバリュー男爵を見て、ヘラヘラ笑う者。
真っ二つになった、トップバリューをボコボコに殴り続ける者。
いつまでも、カクカク腰を振ってる者。
自慰行為を止められ無い者。
『ご主人様、この女の人達、どうするんですか?』
「どうするって、みんなトップバリュー男爵の被害者だろ?
そんなの保護するに決まってるだろ?」
『みんなイヤらしい薬の中毒者ですよ。この薬の中毒者になっちゃうと、S〇X中毒になる恐ろしい薬で、飲み続けないと、体が壊れるまで腰を振り続けてしまう恐ろしい薬なんです!』
「そんなの俺が新しい薬を作ればいいだろ!」
『どうでしょう。まあ、S〇X衝動をある程度押え込む薬なら作れると思いますけど、流石のご主人様でも、それが限界だと思います』
てな訳で、俺は、鑑定スキルに新薬のレシピを教えてもらい、速攻で作って、女達に飲ませたのだった。
でもって、鑑定で調べて、トップバリュー男爵に攫わて、ヤリまくられてた女子は保護し、金を貰ってトップバリュー男爵に従ってた者には、これからどうするか聞き、本当のトップバリュー男爵の女は、ナルナー街道にある股旅の宿屋で雇ってもらう事にした。
多分、トップバリュー男爵の女は、S〇X依存性の女ばかりだから、男とヤリまくれるのは、嬉しいだろうと思うしね!
そんな感じで、ついに俺は、トップバリュー男爵のチ〇コを切り落とすという、長年のザマーミッションを完結させたのである。
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