このボクを知らない?レクリエム王の騎士と言ったらわかるだろう?


 ボクはシオン・リリージュ、ゲルセルド・レクリエム王の部下であり騎士である。

 騎士の中でも世界最強という肩書きを貰っているわけだが、

 まぁその特権か、部下で護衛をしてる騎士と言えど、王からは自由にさせてもらうと伝えて了承を得ているので、自由に行動出来ているのだが、


 そんな時今ボクはレクリエム王から仕事の依頼を受けて、こんな夜に魔族の生き残りと、あの例の男、狩人ハンターとやらを名乗る奴の調査だ。


「・・・全く、調査は他の奴にやらせればいい物を、なんでこのボクが行かないと行けないのだ。

 まぁ、どっちも民間人に害をもたらすのであれば消すだけだが・・・」


 はぁ、と溜息を着くボクは目的地に着いた。


「・・・ここの屋上か」


 そう呟いた時、屋上から大きな爆発音がなり白い煙が経つのを見たボクは腰に構えている剣を握る。


「・・・さぁ、ボクの愛武器 聖剣【プレッジ】よ

 今こそ、悪しき物に裁きをかける時間だよ?」


 そう言ってボクは生まれ持ちの身体能力で上へ上へと飛び上がり屋上を目指す。

 爆発音と爆風が屋上で何回も行われており、金属音と銃声音が鳴り響く。


 そして屋上にたどり着いた途端ボクは目の前の光景を見た。



「・・・あれは」


 カラスの仮面を付けた男と獣人族の魔族が戦っていた。

 なんなんだこれはあの仮面の男、あれが狩人ハンターなのか?


 魔族の男が狩人に攻撃されて吹っ飛ぶ所を見たボクは唖然としていた。


「・・・はぁ・・・はぁ・・・な、なんなんだよ!てめぇ!」


「・・・教えてやろうか?」


 そう言って狩人らしき男はビルのアンテナに器用に両足を乗せて口元をニヤリと笑う。


「・・・これは復讐だ!」


 バサッとマントをどかし、嘲笑うかのような表情、そして男の後ろから雲ひとつもない綺麗な月が彼を照らしていた。

 その姿を見たボクの鼓動は高鳴った。

 何だこの気持ち・・・

 その時魔族の男が焦ったように声を出す。


「・・・ふ、復讐って俺はてめぇに何もしてねぇだろうが!」


 少しずつ後ずさる魔族を気にせず彼は手に持っている銃を男に向ける。

 それを見た魔族の男は逃げようとその場去ろうとした、それを見たボクは声を上げる。


「・・・!?まて!!!」


 プレッジを持ち手を握り、抜こうとすると横から狩人の銃口から光が吸収する。

 そして魔法陣が銃口の周りから出ていた為自分も食らうと思い距離を置く。


「・・・お前の魂・・・頂くぜ?・・・放て


【Judgement・break】《ジャッジメントブレイク》」


 ニヤリと笑った男は引き金を引き、強大なレーザーを放つと魔族は逃げられずレーザーのど真ん中に入る形になった。


「ギャァァァァァァァァァ!!!!」


 耳がキーンとなる声の元に爆発するとボクは煙で周りが見えなかった、次第に煙が消えていくと共に先程魔族がいた場所に白い玉が現れた。


「・・・あれは・・・」



 ボクは唖然としていると、その玉は何かに引っ張られたように動くとそこにはハンターっぽい男の方へと動く。

 すると男は大きな本を取り出すと勝手にペラペラとページが開かれた。

 数秒ペラペラと動いてたページが止まると白い玉はそこへ吸収した。


「・・・今のは・・・」


 唖然としていたボクは何かを思い出したかのようにハッと意識を戻す。


「・・・君答えてくれ、君は狩人ハンターで間違いないか?」


 少し沈黙が経つと、彼は口を開く。


「・・・・そういうあんたこそ何もんなんだ?」


「ボクはレクリエム王の騎士、シオン・リリージュさ!ハンター君」


 ボクが正体を話した途端男は驚いた表情をする。


「・・・まっずいな・・・世界最強様が来てたのかよ・・・ずらかるか」


 彼はボソボソと小言を呟いていた、一体、何を言っている?。

 敵ならば斬る他ないが。


 すると奴はボクに背を向けると、顔だけボクの方へ視線を向ける。

 ニヤリと笑う彼は手に持っている銃からワイヤーを飛ばした。


「・・・悪いねぇ〜アンタはお呼びじゃないからさ・・・んじゃ!アディオス!」


 そう言って彼はビルから飛び降りた、

 このボクから逃げる?


 つまり・・・敵ってことになる・・・



「・・・次会うときは敵か味方か、今は判断出来ないが次に答えは見えることになるだろう。」


 これで奴が敵だったらこのボクが世界を守るためにやるしかないってことだ。

 そうなった場合は覚悟するだぞ・・・ハンター君

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 ボクっ娘王子系の女騎士

 属性が多すぎ問題 笑


 さぁ、果たしてどうなる事やら汗

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