バブ
それから、更に2月かけて、俺の装備の調整とパワーレベリングを済ませた。
「ジン。もういいよね。」
「待たせたな。」
ジャンヌと避妊の魔道具なしで一日中Hして、着床させた。
ジャンヌ以外も子供を欲しがったが、出産は負担がかかるので、上級職に転職して体を最高に頑丈にしてからにした。
「三月後だね。」
「そうだな。もうお前だけの体じゃないんだし、俺と一緒にゆっくり農業でもするか。」
「そうね。それがいいわ。」
この世界では、両親の職業が上級職であればあるほど、出産にかかる時間が短くなる。だから、妊婦への負担が減る。初級職同士だと、10月はかかるが、上記う蝕同士だと3月ほどで生まれる。俺が上級職になれて良かった。
「スノウ頑張り過ぎるなよ。」
「分かっていますお兄様。気をつけて行ってきます。」
スノウは最近喉が治って、やっと喋れるようになった。鈴のように透き通る声だ。ドランの回復魔法のスキルレベルが5になったことと、装備でドランの回復魔法を底上げして、毎日スノウの喉を回復したら、少しずつ声が出るようになった。
そんなスノウは、一日でも早く上級職になるため、ドランとアリシアを連れて、森の中にレベリングに出かける。
俺とジャンヌをパーティーから外して、貰える経験値が増えるので頑張ってる。その分、危険は増えるし、格上は相手に出来ないが。
俺が家の近くで、ジャンヌの様子を見ながら農業するから。
「ジャンヌ、無理はするなよ。すぐに休憩するんだぞ。」
「大丈夫よ。別に体を動かしてないんだもの。」
確かに、ジャンヌは土魔法で、俺は身体強化と土魔法で、森を開拓して自分の農場を作っている。農業のスキルがあるからなのか、サクサク作業が進む。
「とりあえず、まずは米だな。次に甘い果実、美味い野菜。最後に麦にでもするか。ついでに毒の植物も育てとくか。」
米と言っても米みたいなもので、名前は別に米じゃないんだけど。
それから、農業して飯作って、訓練してみんなといちゃついての繰り返しだ。
「久しぶりに、カニが食べたい。」
「確かに、あれは美味しかったわね。青の勇気が独占してるせいで、滅多に売りに出ないっていうしね。」
「子供が大きくなったら、青のダンジョンにもう一回行くか。」
死の森には四季があるので、季節ごとの魔物も植物もいて、結構楽しい。
俺が植えた、米もどきは本来は6月でできるものだが、3月でできた。
ちょうど、ジャンヌが出産した。街の産婆に頼んでおいた。
元気な赤毛の女の子が生まれた。
「名前は何にするんだ?」
「リジー。名前にジを入れたかったの。」
「いい名前だな。元気に育てよ。」
「大丈夫よ。私たちの子なんだから。」
ジャンヌに母性が芽生えた。母乳も出るようになったので。リジーと一緒に吸ったし。
「ジンは甘えん坊ね。」
「ジャンヌは急に母親になったな。」
「そう?そうかもね。リジーが可愛いもの。」
「ジャンヌお姉ちゃん私も吸わせて!!」
「ドラン、ジャンヌの母乳は俺とリジーのものだ。」
「いいえ。リジーのものですよ。」
みんなで、赤ちゃんを可愛がった。上級職になると、人間として格が上がる。
その結果、体が大きくなり、美形になる。能力的には職業に適して上がるようになる。
なので、上級職同士の赤ちゃんは成長が早く、美形になりやすいと言われている。まあ、パワーレベリングでなるべく早く大きくさせるけど。
「リジーがもうちょっと、大きくなったら俺が育てた、モモンの実でも食べさせようか。とりあえず、近くの大河でパワーレべリングでもするか。」
「そうね。赤ちゃんは可愛いけど。もしもの時には自分の身は自分で守れる力をつけなきゃいけないもの。」
スノウ達のパーティーにリジーを入れることで、リジーは家で俺とジャンヌのおっぱいを吸うだけでレベルが上がるようになった。
2月が経ち、リジーのレベルは70を超えた。
「パパ〜、パパ〜」
リジーはパパとママという単語を話せるようになった。可愛いので、頭を撫でてやる。
「あれよね。私の職業を預かる前の時よりもレベルが高いのは、不思議な感覚よね。」
「そうだな。生後2月でレベル70はやりすぎたか?」
「準備のしすぎなんて事はないわよ。そうだっただでしょ?」
「そうだな。」
リジーの頭をジャンヌと撫でるリジーはキャッキャと笑う。
「ジャンヌも狩りに参加してこいよ。俺がリジーの面倒見ながら農業するし。」
「母乳はどうするの?」
「お前の母乳を収納袋に入れとけばいいだろ。リジーが飲みたくなったら、飲ませればいいさ。狩りの勘を取り戻してこい。」
「分かったわ。リジーのためにもっと強くならなくちゃね。」
「頑張ってこいよ。」
俺は農民らしく、農業に専念しといた。リジーと一緒に遊びながら。
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