第2話

ポケット片手突っ込んで、

時々脚組み替える。

それ以外、一緒。

丸っと。

画面の中滑り込んで、

何見てんのか知りたい。


僕はゲームの制限使い切って、

解説画見てる。体。てい。ふり。

あの子は何見てんだろう。

熱心に注がれる視線。

没頭。

堕ち込む。

僕に限られた数パーセントでも割いて欲しい。

乱入者。

視界は限られる。


今日は

弁当の箸忘れたようだ。

めっちゃおっちょこ。

僕の好きな人。


普通にポケットにねじ込んでた。

意外に豪快なんだな。

「ぁっそう。」

だなんて愛想ないし。


落としたら

落ちましたよってスマートに声掛け…

出来そうにない。

妄想だけでワチャるんだから。

あっあぁっー。

僕が拾うよっ!

「ぁっそう。」

をこっちに向けてっ!

それでもいいからさぁ。


まだ一緒に乗る乗り物は来ない。

これから一緒の空間で

限られた時間を

頑張る力に変えてく。

僕だけだけど。

同じ進行方向に向かう。

心は僕に向かって進んで欲しい。

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