僕は、私は、俺は、昔、罪を犯した。
ラムココ/高橋ココ
プロローグ 読者の皆様へ
コンビニでお菓子を盗んだ。
家族のお金を盗んだ。
人の大切なものを故意に壊した。
女性の体に故意に触れた。
法的に犯罪として、裁判にかけられるかもしれないものから、犯罪と認識されず、そのまま流されてしまうもの。
けれど、どれも法的には犯罪に分類される。
窃盗罪 器物損壊罪 猥褻罪
立派な犯罪だ。だが、被害者側が、警察に訴えでなければ、これは犯罪ではなくただの出来事として流される。
世の中には、表に、犯罪として記録に残されていない犯罪は、どれだけあるのだろうか。
例えば、家族のお金を盗んだ。
これだって、家族の情けで、警察沙汰にならないこともあるだろう。
『次からは絶対に、やらないでね。』
けれど、子供は社会に出たことがない故、お金を盗むことがどれだけ重いことなのかわからない。家族が一生懸命働いて得たお金の重さが、わからない。
ーーーーこれは、未成年時に罪を犯したけれど、犯罪者として裁かれなかった者たちの、出会いと成長、ほとんどがフィクションの私小説である。
作者より
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