呪魔法で宇宙からの侵略者を撃退したら、元国王と元魔王が恋に落ちた!?~エデンヤードで始まる新しい物語~
風見 ユウマ
「ノクターナ・レイン・アヴァロン・ストライクは無いわ。恥ずかしすぎでしょ」
破壊し尽くされた城の中、セイレンとアリシアはギガントに立ち向かっていた。ギガントの大きな体は圧倒的で、セイレンたちの攻撃はまったく通用しない。しかし、二人は諦めることなく、力を合わせて攻撃を仕掛け続けていた。
「アリシア! もう一度、力を合わせよう!」
セイレンは声を上げた。アリシアは彼の言葉に頷き、目を閉じた。彼女の心の中で、セイレンとの絆が深まっていくのを感じていた。
「セイレン、私たちが今まで習得した全ての力を使い尽くしても、このギガントには勝てない。でも、私たちの心のつながりは、この世界でもっとも強い力だ!」
アリシアの言葉に、セイレンは深くうなずいた。二人の心は完全に一体化し、彼らはその強力な力を結集させた。
「私たちの力を解き放て、アリシア!」
アリシアは口元を引き締め、呪詛を詠唱し始めた。彼女の身体は光り輝き、周りの空気が荒れ狂った。そして、セイレンも彼女に続き、自分の魔術を解き放った。
「ノクターナ・レイン・アヴァロン・ストライク!!!」
二人が叫び声を上げると、呪魔法は放たれた。その威力は凄まじく、ギガントを消し飛ばすかのように砕いた。二人は互いに手を握り合い、抱きしめ合いながら、喜びに満ちた笑みを浮かべた。
「ノクターナ・レイン・アヴァロン・ストライクは無いわ。恥ずかしすぎでしょ」
魔王アリシア・ノクトゥルナはあきれた顔をして言い放つ。
アリシア・ノクトゥルナ。最強の
「あれはとっておきの時に使うと決めていた必殺技の名前で……それにあの時は君もノリノリだったじゃないか」
若き王セイレン・アイヴァーンが答える。
セイレン・アイヴァーン。若くも力強い
「そんなに私のネーミングセンスに満足できないのか?」
セイレンは挑発的に微笑みかけた。
「でも、名前にはそれなりの意味が込められているんだよ」
「意味?」
アリシアは首をかしげた。
「そう、意味さ。『ノクターナ・レイン』は君の帝国名と君の名前から、『アヴァロン・ストライク』は私の王国名からきているんだ。そして『ノクターナ・レイン・アヴァロン・ストライク』は私たちの力を合わせた最強の
セイレンは自信満々に語った。彼はアリシアを説得するため、魔法陣を描いた手を上げ、その指先から青白い光が放たれた。
「ふん、そんな屁理屈を言われるとなおさら痛々しいわ」
アリシアは苦笑いしながら言った。
「でも、確かに私たちが協力することで、ネビュラを退けることができた。あなたの魔術力は素晴らしいわ」
長きにわたり、人族と魔族は互いに争いを続けてきた。魔族はその強力な呪詛力で人族を圧倒していたが、人族もまた、魔族に対して独自の魔術力を身につけた。人族と魔族の戦いは、数百年も続いていた。血で血を洗う戦いである。人族と魔族は、互いに自分たちの力を誇示し合っていた。しかし、この戦いは、やがて極限に達し、二つの種族を滅ぼしかねない危険な状況にまで発展していった。
果てしない争いの中、突如広大な宇宙の果てから、謎の勢力ネビュラが現れた。人族も魔族も、自らの持つ魔術や呪詛で抵抗するが、それでも勝利することはできなかった。なぜならば、ネビュラは人族が使える魔術や、魔族が使える呪詛に対する抵抗力を持っていたからだ。そんな中、アヴァロン・レイン王国の若き王、セイレン・アイヴァーンと、イシュタラ・ノクターナ帝国の魔王、アリシア・ノクトゥルナが手を結び、ネビュラへの抵抗を開始した。
セイレンとアリシアは、ネビュラに対抗するために、人族と魔族の力を合わせる方法を探した。しかし、それは容易なことではなかった。人族と魔族は、長い間敵対してきたのだ。互いに信頼することができなかった。それでも、セイレンとアリシアは、自分たちの種族の存亡をかけて、協力することを決意した。彼らは、自らの魔術力や呪詛力を高めるために、様々な試練に挑んだ。そして、ついに、人族と魔族が協力して呼び出す強力な力、呪魔法を発見したのだ。 呪魔法は、人族と魔族が強い精神のつながりを持つことで発動する力だった。
そんな中、ネビュラ最強の指揮官であるギガントが現れた。ギガントは、セイレンとアリシアが呪魔法を発見したことを知り、彼らを倒すことで呪魔法を奪おうとした。ギガントは、自分の巨大な身体に魔術と呪詛への抵抗力を持つ装甲を纏い、セイレンとアリシアに襲い掛かった。そして……
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