「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト俳句の部」

丸子稔

第1話 見習いたい恋する猫の貪欲さ

 見習いたい恋する猫の貪欲さ


 この句は、恋する猫が春の季語になっています。

 本来は、猫の恋または恋猫が季語なのですが、恋する猫にした方が収まりが良かったため、そうしました。

 オス猫は発情期に入ると、赤ちゃんの泣き声にも似た切ない鳴き声を上げて、昼夜問わずメス猫を探し回ります。また、オス同士で激しく争うこともあります。

 

 私自身、年を重ねるに連れ、だんだんとこのような気持ちが萎えていることを痛感し、もう一度自らを奮い立たせるためにも、オス猫の貪欲さを見習いたいと思って詠みました。

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