俺は思う。来世を。
今日は雨。
ちょうど、一年前と同じ様な天気だった。
俺は、陸上競技部に所属している。
『これは、普通の青春の話』
の夏の大会では、これが助けになった。
何故か、陸上競技部で長距離をやっていると、時間の計算が出来るんだ。
〜一年前〜
友人A「私達3人で同じ部活回ろう。」
友人B「いいね。さんせー。」
俺「えぇ…。」
友人A「やろうよ!」
俺「まぁ、いいけど。」
やったのは、
陸上競技部、生活科学部、テニス部。
俺は最終希望で、生活科学部か陸上競技部
で迷っていた。
俺は、何にしよう。
俺は思い出した。
陸上競技部で走っている時、
楽しかったのだと。
俺は、楽しんでいた。面白かった。
だから、陸上競技部に行ったんだ。
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俺は、今二年生。
後輩が来てソワソワする時期である。
だが俺は、ソワソワしなかった。
絶対、後で何かしらあって、仲良くなるんだ。
そう、思っていた。
俺は、好きな人が走っているのを見て、凄いと思った。
ちょっと恋愛的に好きな人が
1年生と走っていた。
それは、ペースを決めたもの(ペース走)
では無い。
四周したら、1周ジョグと言うもの(インターバル)だった。
なので、ついて行くのではなく、速さが同じという感じ。
その子は、陸上競技部の長距離の中で2番目に遅い。(一番目?俺に決まってるだろ。)
なので、多分その子は1年生に負けないと、
速く、速くなっていく。
周りを追い越しているのも気づかず。
自分は特定の人物と戦っていると思いがちだが、本当は、今この瞬間でも、全人類と戦っているのだ。
この、小説だって。
今、我慢比べをしていたって。
フォロワーだって。
全人類と戦っている。
それを分からずに戦う自分らは、
一体何を目指せばいいのか。
俺は、死ぬのが怖くなってきた。
突然だが、今前世を思い出せと言われたら、
なんと言う?
「無理。」と。
さすがに記憶持ったまま転生でもしないとな。無理ある。
それが、どうした?
と思うが良く考えて欲しい。
俺たちは前、確かに生きていた。
だが、死んで生まれ変わって、今ここにいる。
その時の記憶は?
無い。
わかりやすいように説明しよう。
分かりにくいと思うけど。
1匹の鳥がいました。
その鳥は、他の鳥に食われ、死んだ。
その鳥は記憶を全て無くし、
人になった。
なゆおと付けておこう。
なゆおは前の家族、友人、見たもの感動したもの、飛び方さえもの記憶を無くしている。
それが、普通だと。
それが怖いんだ。
俺たちが今死んだら、
記憶は無くなって、
何かに生まれ変わる。
その何かは何なのか。
それを知らずに生きていく。
生きるすべも全て忘れて、
生きていく。
それは怖いんだ。
何処に行くのだろう。
て思って逝ってみたら、分からずに、
記憶を無くし生まれ変わりました。
怖い。
この、なゆおと言う記憶が無くなり、
誰も分からない。
そんなことになるのが
怖いんだ。
でも
俺は
ただの、
怖がりで、
どうせ、
何も、
思わず、
死ぬんだろうな。
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