第26話 白き竜 眠りに誘われる(いざなわれる)

澄んだ透き通るような歌声が聞こえるワン!

あれ、エイルさんが謡っている。


白の国の歌で、眠りを誘う歌だワン! エイルさんの隣で、


たぶん、エイルさんと同じ国の青年が立っているワン!

その彼は、エイルさんの歌に混じって

眠りを誘う呪文を唱えてる。


エイルさん達の歌に 目をとろりと、潤ませていた白い竜たちが

眠りに落ちる。


あ、まずい!白い竜達がたおれる!!しかもエイルさんを直撃してしまう!


「きやああ」「大丈夫だよエルトニア」 

エイルの肩にそっと手を置く

数個の青く発光するテニスボール程の大きさの石達が


白い竜やそのほかの聖獣たちの身体を

取り囲むように空中を巡り、彼らの身体は その魔法の石の力で

空に浮んでいる。


エイルと同じ国の青年リアンは片腕だった。


彼はそれを隠すようにトーガを右肩にかけていた

そのトーガが風にあおられて、めくり上がる。


「心配ないよ」と笑う 

白い竜たちを地上に戻し、今度は地上、

通りにいた年寄りドラゴンさんが、彼らを絵の中に戻す


「ご迷惑をかけてすまなかったの」と年寄りドラゴンさん。


「「エイル? そうだ!お昼の食事は済んだかい?」 

首を横に振るエイル

「じゃあ、一緒に食事をしないかい? 君たちも一緒にどう?」とリアン

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