第22話 私のお顔の悩みとコルギ

 少し前のお話で、私はあまり物を買わないミニマリストのようなお話をしました。そのような代わりにと言ってはなんですが、自分のご褒美は顔のマッサージに行くことでした。


私は幼い頃から面長で、拍車をかけるかのように白米とアイスクリームでお顔の下膨れが急成長しました。張りのあり過ぎる面長お顔は、学生の頃の1番の悩みでした。


にっこり歯を出して笑おうとすると、口周りのお肉が重くて軽い筋肉痛のような痛みがあります。顔の筋肉を使った方が良い気はしていたのですが、どっしりずっしり重く痛むのが嫌で無表情であることが多かったです。


また、歯の食いしばりがひどく、毎朝歯の食いしばりの痛みで目が覚めていました。奥歯でギューと食いしばっているので口周りとエラの部分がズキズキ痛む程です。けれど、この状態が異常だとは知りませんでした。


面長なので骨の隙間という隙間に脂肪も溜まりやすく、身体は痩せ型ですぐ痩せられるタイプなのに、顔だけは1ミリも痩せることはありませんでした。


高校3年生の受験シーズン、思いのほか勉強に集中できたのですが、集中しすぎて食事をするのが面倒、時間がもったいないと思い食事を疎かにしたことで、少しだけ顔痩せできたくらいです。


大学生になっても下膨れのお顔は相変わらずです。大人になれば自然とこけるよという意見を信じて、社会人に突入します。


 24歳を過ぎても一向に顔は痩せず、歯の食いしばりも変わらず。元々ストレートネック(むちう打ち経験あり)もあり、口周りから肩までが痛む範囲で、寝起きは毎朝最悪でした。仕事中も気がつくと歯を食いしばっていたので、コンディションは常に悪かったです。


そんなある日、自分のご褒美としてマッサージに行こうという気になりました。サイトで見ると色々なコースがあるのだなと感心し、どのマッサージが自分に合っているか分析をしました。


見つけたのはコルギです。お肉のマッサージだけでなく、骨格から整えるというもので、自分に効果ありそうだと思い即予約をしました。


施術後、顔の凝り固まったものが流れていくような感覚があり、これは当たりだと思ったのを今でも覚えています。


施術後最初の朝、歯の食いしばりが少なく、口周りがいつもよりフワッと軽く感じました。しかし、コルギの効果は1回では定着しづらいと言われていた通り、少しずついつも通りに戻ってしまいました。


1回の施術はお店やプランなどにもよりますが、相場は大体1万円前後でしょうか。月1の贅沢として通っていました。


 今はもう通っていないのですが、お顔の下膨れはほぼなく、歯の食いしばりや笑った時の口周りの痛みもないです。そして超絶似合わなかったハーフアップの髪型(本当に似合わなかったのです。面長下膨れが目立ってしまうのです…)が、辛口な夫にはまさかの好評でびっくりしています。


学生の頃はお菓子が大好きで、欲望のままに食べていました。でも、今は「コルギでお顔にたくさんお金をかけたのに、また太らせる訳にはいかない」と思い、お菓子を買うことがほぼ無くなったので、良い習慣となっています。

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