(三)-4
「その話、有名だなあ。昔会社に入ってきた新人がいただろ、アイツがそいつと同級生だったって言ってたな」
「え、そいつ誰です?」
「確か相模だったか、大野だったか。どっちか忘れたけど、五年前に横浜の土建屋に転職していったヤツだ」
「ああ、俺もどちらか忘れましたが、いましたね、そんなヤツ」
「そいつが事実だって言ってたな」
「そうなんですか。公務員って試験があるんじゃないんですか?」
「試験っていったって採点は人間がやるんだ。名前の欄見てそいつだけ別扱いなんてことは簡単にできるだろ」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます