そんな壁を守るというのなら俺が壊してやる

Edy

入学前から暗雲立ち込める

1-1

 たった十五年の人生だけど、物心ついた時にはBMXを駆っていた。


 首をめぐらして市の体育館がある敷地にあるBMXパークを見回す。十人ほどいる仲間たちが縁石に飛び乗ったり、後輪を浮かせてバランスを取ったりしていた。


 そんな光景はパークの外から見れば異様なんだと思う。囲っているフェンスの外を歩いている運動帰りの人たちが珍しそう目を向けていた。彼らからしてみれば自転車の曲乗りなんて中々見る機会はないのだろうけど、俺たちにとっては日常そのものだ。


 パークの端にある矢倉のようなスタート台から仲間のひとりがスロープを駆け下りる。太い足で漕いでさらに加速。そしてジャンプランプを駆け上がり、飛んだ。消防士をやっているだけあって鍛えられた体が生み出す力はすさまじく、誰よりも高く飛ぶ。その滞空時間をフルに使ってゆっくり一回転。その視界はパノラマビューのように見えているはずだ。


 しっかり着地を決めるところまで見守っていた仲間たちは、歓声を上げながら足を踏み鳴らす。それはスタート台にいる俺も同じだ。それにはたたえる気持ちだけでなく、自分を奮い立たせようとする思いもある。


 次は俺が飛ぶ番なのに心がブレーキをかけてスタートするできない。今日こそ、と固く決めているのに、どうしても足が動かなかった。単なる怖さが原因だとわかっている。だけど一年前にこのジャンプランプで太腿骨だいたいこつを折った痛みと不自由さは今でもとげとなって刺さったままだ。


 普通に飛ぶだけならできるようになったが、あの時の技をやる勇気がでない。


 みんなが良いジャンプだったと笑いあっている中、グリップを握りなおした。だけど胸の高鳴りは収まらない。大切なのは瞬きするほど短い時間で全身を正確に使うイメージ。それなのに脳裏に描かれるのは転倒する映像ばかり。タイミングを合わせられるのか? また怪我しないか? そればかり考えてしまう。


 そんな俺の様子に気付いたのか仲間たちは静かになった。長い付き合いだから俺が何をしようとしているのか察したんだと思う。それがプレッシャーを膨らまし、汗が氷みたいに冷たくなっていく。


 このBMXパークは松木まつき市のパブリックな場所だ。集まってくる人は大人が多い。みんな厳しい社会で生きているし、危険が付きまとう競技だから必要以上に踏み込んでこなかった。学校の部活で無責任に口だけ出す先生とは違う。


 だからやるもやらないも自分で決めないといけなかった。


 でも怖いものは怖い。諦めたくなった時、ひとりが足を踏み鳴らし始めた。それに他の仲間も続く。鍛えられた足が鳴らす、ダン、ダン、という音は力強くてスタート台を通じて俺に伝わってきた。


 まるで背中を押されているような気分になり恐怖が抜けていく。もう大丈夫。脳裏に描かれているイメージから転倒する未来が消え、着地まで完璧になった。グリップを軽く握ってペダルを踏み込むと、下りスロープも相まってどんどん加速した。勢いのままジャンプランプを駆け上がり、飛び出す先には星が瞬き始めた空。そこまで届かせるつもりで飛び、体を反る。視界にあった山脈は消えて紫色の空が広がった。頭の上に地面があって足の下には空。天と地がひっくり返っているのに怖くなかったし、心配していたのが恥ずかしくなるほど安定していた。半年以上やっていなかったトリックだけど体が覚えているものだなと、ぼんやり思う。


 そしてBMXを引き寄せる事で回転をコントロール。タイヤに掛かる衝撃を全身で抑え込んで着地した。


 惰性で走りながらヘルメットを脱ぎ、天を仰ぎ見る。壁を乗り越えた達成感で叫びたかったけど、長く息を吐くだけにとどめた。そんな事をすれば、まだまだ子供だって笑われるに決まっている。


 だけどいい歳してる仲間たちの方がよほど子供だった。歓声を上げながら一斉に集まってきて俺の肩や背中をバシバシたたく。それはとてもうれしかったが、もみくちゃにされすぎだ。


「痛いって! いい大人なんだから落ち着けよ」

「ははっ! うれしいのに大人もガキも関係ねえよ」

「ガキは素直に喜んどけ!」

「みんな、セーゴの復活を待ちわびてたんだ。めでたいから今日は飲み行こうぜ。ガキは連れていかないけどな」


 どこの店にしようかと、相談を始める大人たちから離れてパークの隅でBMXから降りた。緊張していただけあって喉がカラカラすぎる。


 スポーツドリンクで渇きをいやしていると、幼なじみがBMXで走ってきてタイヤを滑らせた。ヘルメットから生えた尻尾のような後ろ髪を躍らせながら足をついて止まる。


「見てたよ。やったじゃん、セーゴ」


 拳を突きつけてくるから軽く合わせようとしたが、思った以上に強く打ちつけてきた。


「グータッチの強さじゃないよ、サッチ」

「あはは。弟分が頑張ったからうれしいんだよ」

「ひとつしか違わないだろ。それにBMXは俺の方が先輩だし」

「細かい! それにしても中学卒業までに完全復活できるなんてね。高校の入学式は来週だっけ。ギリギリ目標達成できて良かったね」


 年が明けたばっかりの頃、病院の先生は言ってくれた。骨も筋肉も問題はない。全力で動いても強い衝撃を受けても大丈夫だと。実際、痛みも違和感もなくなっていた。だけど怖さは残り続ける。普通に飛ぶだけなら軽い気持ちでトライできたけど、大腿骨を折ったトリックだけはどうしてもできなかった。自分を追い込むつもりで中学卒業までにやると決めて三カ月。とても長かった。


「本当にギリギリだよ。でも戻ってこれた」

「そうだね。これから腕を磨いていかないと。次の目標は全日本大会で表彰台だね」


 正直に言ってそれは難しい。ブランクは思った以上に長いし、怪我をしている間にみんなはもっと上手くなっているはずだ。だからといって無理だとも言いたくない。だからごまかしたくて話を変えた。


「俺の事はいいって。サッチこそどうなんだよ。調子悪くないか?」

「え? 何でわかるの?」

「そりゃあ、長いこと一緒にいたらわかるって。全然集中してないからこけるんだよ。簡単なトリックなのにさ」


 サッチの腕を指差す。ダボっとしたTシャツから伸びた腕は汗ばんでいて、肘をすりむいていた。


「うわっ。血が出てるじゃん。服についてない?」


 サッチは身をよじって傷より服を確かめ始めた。あちこち穴があいている練習着なのに、今さら汚れが増えるのを気にしても仕方がない気がする。


「大丈夫だけど背中の穴が広がってる。中は……すりむいてないよ」


 穴に指を引っかけてのぞくと、サッチは身をよじり、肩からぶつかってきた。俺よりほんの少し背が高いせいで当たり負ける。


「なんだよ。せっかく教えてやったのに」

「中を見るな」

「ひでえ。まじで傷つく」

「こう見えて女子なんだけど。セーゴはデリカシーなさすぎ」


 そう言ってサッチは笑っているけど、練習に身が入っていないのは確かだ。おおざっぱな性格しているのに何に気を取られているのか気になる。


「何かあった?」

「んー。あったと言えばあるけど……」

「聞くだけ聞こうか? 話すだけでも楽になるっていうし」


 それを教えてくれたのはパークの大人たちだ。どうして酒を飲むのか聞いた時にこう言っていた。飲みに行って愚痴を吐き出すのはストレス解消になるし仕事のつらさが和らぐ、らしい。


 サッチは迷っていたが、セーゴにはわからないと思うけど、と前置きして話し始めた。


「うちの学校で不思議な事があったんだよね」

「え? 怪談的な?」

「何、怖いの駄目だっけ? まあ、そういうんじゃないから聞いてよ」


 それからの話は長かったが、要約するとこんな感じだ。


 サッチの通う松木北高校にはトレラン部と登山部があるそうだ。どちらも山をフィールドにする部活だから、たまに校用車を使うらしい。それが先週の土曜日に限って問題が起こった。車の使用予約がバッティングしてめに揉めたという。


 そこまで話したサッチは、どう? と聞いてきた。だから俺は手を上げて質問する。わからないことだらけだ。


「なんで山登りの部活が二つあるのかわからない」

「トレラン部は山の中を走るから体力も技術も必要だし危険なスポーツなの。春から大会が続くから追い込み合宿するんだって。登山部は歩くだけのぬるい感じ。冬も終わりなのにスノーシューの体験会とか意味わからない」


 それが耳に入ったのか、近くにいた仲間がBMXを止めた。


「ひでえな。登山はきついぞ。見てみろ。あんなところまで登るんだからな」


 BMX以外に登山もする彼は帆高ほたか山脈を指差してから走り去っていった。


 三千メートルを超す山がいくつもあって、遠く離れているのに稜線りょうせんの険しさがよくわかる。滑落や遭難のニュースがたまに流れるだけはあった。


 だけどサッチはしんらつな姿勢を崩さない。


「登山部なんて普通科の連中しかいない部活だから、そこまでハードな事するわけないし」

「てことはトレラン部はスポーツ科ばかり?」

「そうだよ。フィジカルが違うよ。フィジカルが」


 サッチは得意気に力こぶを作る。要するに、自分がいるスポーツ科の方が優れていると言いたいらしい。まあ体を使う事にかけてはスポーツ科が上だと思う。でも普通科だってすごい。進学率は県内でトップクラスだ。それを言うと機嫌が悪くなりそうだから黙っておく事にする。


 そんな事を考えているなんて知りもしないサッチは、話を反らすなと言わんばかりに指を突きつけてくる。


「それより、問題はそこじゃないの。何で予約がバッティングしたんだと思う?」

「そりゃあ……そもそも予約ってどうやってやるんだ?」


 予約なんて病院ぐらいしかやったことがなかった。基本的に診察後に医者が空いている日時を教えてくれるが、ウェブでもできる。その二つはバッティングしそうだけど先生はパソコンで確認しながら空きを教えてくれていたし、ネットを使う場合だと空いていなければ予約ボタンが押せなかった。


 予約が同時に起こった場合どうなるのか考えている俺に、サッチはため息を吐く。


「中学でも同じような事してたはずだけど。予約用の台帳があって書くだけ」

「校用車の管理なんて知るはずがないだろ。それで予約は生徒がやるの?」

「顧問に決まってるでしょ。生徒は運転できないんだし」

「それもそうか」


 台帳というからには過去の予約状況もわかるはず。あとから来た教師が先に書かれていた予約を消したのかもしれないが、いい大人はそんな事をしないだろう。


 となると、考えられる可能性はひとつしか思いつかない。


「その台帳ってどんなのかわかる?」

「校用車予約用のフォーマットがあって使用目的とか使用後の走行距離とか書くみたい。それを印刷した紙をバインダーに挟んであるだけ。あたしも気になったから見せてもらった」

「そのフォーマットは行で区切られてる感じになっていて、何枚もある?」

「うん。あたしが見た時は五枚ぐらい挟んであって、二枚目の途中まで記入してあった。それって関係ある?」


 サッチは眉を寄せているが、関係大ありだ。


「予約したい時に必要事項を書くんだろ。それで最後まで行ったら次の紙になる。トレラン部か登山部かわからないけど、あとに予約した方が紙の先頭になっていなかったか?」


 図星だったのかサッチの目が大きくなった。興奮して詰め寄ってきた分、俺が下がるはめになる。


「そういえば登山部は二枚目の一番上に書いてあった! どうしてわかったの!」

「バッティングする理由がそれぐらいしか思いつかなかったんだよ」


 俺は状況をイメージしてみる。


 トレラン部顧問と登山部顧問はそれぞれの部員と相談して日程を決め、先に動いたのはトレラン部の顧問。彼はバインダーに手を伸ばした。何枚か挟んであって、一番上の紙には今までの予約と使用履歴が記入してある。未記入は最下段だけ。土曜日に予約がないのを確認して残された空欄を埋める。その後に来た登山部顧問も同じようにバインダーを手に取るが、その時には一枚目の紙がなかった。だからすでに予約されていると知りようがなく、重複して予約したのだろう。


 推測を話すとサッチは疑問を投げかけてきた。


「なんで一枚目の紙がないのよ。そんな事をされたら困るじゃない」

「そりゃあ書く方は困るさ。でも持って行った人には必要だったんだよ」

「必要って、何で?」

「例えば……」


 俺が語尾を濁すと、サッチににらまれた。


「もったいつけないで」

「わからない。何でだろう?」


 考える時間を稼ぐつもりだったけど、急かされてしまったから諦めて降参した。思った通りサッチはがっくり肩を落とす。


「しっかりしてよ」

「バッティングした原因がわかれば理由なんてどうでもいいだろ」

「もう起こってしまった事が何でなのかなんて、あたしには関係ないの。仲裁するのが大変だったから、せめて納得できる理由が欲しいってだけ」

「仲裁? 休みの日に学校に行ってまでして、わざわざ揉め事に首をつっこまなくてもいいのに」


 そう言うと、サッチはなぜか胸を張って誇らしげな顔をした。


「学校の治安を守るのが風紀委員会の仕事だからね。休日でも当番制で登校するの。授業が休みなだけで部活はやってるし」


 サッチが風紀委員会に所属しているのは初耳だけど、大変そうな仕事だ。そんな苦労をしているなら、もう少し頭を使ってみようって気になる。


 台帳の一枚目だけを持っていく理由。それは何か。今まで聞いた内容を順番に思い起こしていく。その中で気になる点があった。


「さっき、記入する項目に使用後の走行距離があるっていってなかったっけ?」

「言ったわ」

「じゃあ、それだ。それを書くのは使ったあとだろ。使った人が職員室に戻ったあと、走行距離を見忘れて自分の紙だけを持って行ったのかもしれない。それか、記入に間違いがないか確認するために持って行ったとか」


 この推測で合点がいったらしく、サッチはパンと手を叩く。


「明日にでも聞いてみる。教頭先生なら教えてくれそう」

「俺の考えが正しいとは限らないけどね」


 予防線で水を差したけど、解決の糸口が見えたのかサッチの顔は晴ればれとしていた。


「それでもセーゴはすごい。あたしだって考えてたのに全然わからなかったんだよ。BMXが上手くて頭も良い。これでかっこよくて背が高かったら完璧なのに」

「珍しくほめられたと思ってたけど、最後のひと言で台無しになった」


 そう言うとサッチは目を細めて笑う。


「ほめてるって。セーゴも来月から松北高だったよね」

「そうだよ」

「じゃあさ、風紀委員会に入りなよ。真面目にやれば内申点上げてくれるって。今回みたいにトラブルが起こったら駆り出される事もあるけど」


 意外な提案をされて少し驚いた。話からすると刑事みたいな役割か。イメージの中で俺はトレンチコートを着て襟を立てていた。


「ありだな」

「でしょ。風紀委員会は人手不足だし大変だけど、トラブルを起こすのは軟弱な普通科生徒ばかりだしスポーツ科生徒だけで構成されているあたし達には強く出てこないから安心していいよ」

「ちょっと待って。スポーツ科の生徒だけ? どうして?」

「どうしてって、別の科の生徒しかいないところに入りたい人なんているわけないじゃない。これは風紀委員会だけじゃなくて、部活でも両方の生徒がいるところなんてないわ」


 そこまでみ分けされているのは異常だ。そしてこれを言ったら怒らせるだろう。言いたくないけど、すぐに知る事になるなら自分から話した方がましだ。


「俺……普通科なんだけど」

「普通科? なんで?」

「BMXは好きだけどまともに稼げないだろ。それならBMXのメーカーで働きたいなって。だけど海外の会社が多いし、向こうに行くならちゃんと勉強しとかないと」


 自分なりに将来を見据えて道を選んだつもりだ。決しててきとうに決めていない。真剣に、それこそ眠れなくなるほど真剣に考えた。


 だけど思いはサッチに届かない。


「聞いてない!」

「言い忘れたのは悪かったけど、科なんてどうでもいいだろ。クラスが違うようなもんだし」

「そういう問題じゃない!」


 サッチは声を荒げて怒り出す。それに気づいた仲間が、痴話喧嘩ちわげんかは他でやれ、と野次を飛ばしてきた。


 和ませようとしているのはわかったし、サッチにも伝わったはずだ。それなのに勢いは止まらない。


「スポーツ科と普通科は別なの! 世界が違うの!」

「は? 意味がわからないんだけど」


 サッチの熱さに引っ張られて俺の言葉も荒くなる。


 だいたい高校なんて限られた空間だ。期間もたった三年間。ただの通過点でしかないのに世界で例えるなんて飛躍しすぎてる。大切なのはその先をどうやって生きるかだ。


 だけど俺とサッチの価値観は違う。主張は平行線で決して交わらない。


 話しても無駄だと思ったのかサッチはバックパックを背負い、ピシャリと言い捨てた。


「セーゴも松北にくればわかる。それから学校では気安く話しかけてこないで」


 そしてそのままペダルをぎ、すごい勢いで帰っていった。


 立ちつくす俺に仲間たちが寄ってくる。


「今度は何やって怒らせたんだ?」

「わからない。松木北高校がどんなとこか知ってる?」

「名前だけしか知らん。俺は転勤でこっち来たからなあ」


 家電メーカーの営業をしている彼は、静止したBMXにまたがったまま足をつかずにバランスを取りながら言った。


 知ってる人がいないかと見回すと、消防士をやっている仲間がたくましい腕を上げる。


「松北なら署の新人から聞いた事あるぞ。学校の中に見えない壁があるってさ」

「どういう事?」

「そのぐらい普通科とスポーツ科の間に隔たりがあるらしい。険悪ってほどじゃないと言っていたが、何でそんな感じなのかは知らん」


 サッチが急に怒りだした理由がわかった気がした。だからといって今までの関係を壊してしまうほどのものなのか? 卒業を間近にひかえているとはいえ、俺はまだ中学生だ。高校生じゃない。そんな立場だから理解できないのかもしれないと思った。


 なんだか嫌な胸騒ぎがして見上げる。紫色になってきた空にオレンジ色の雲が浮かんでいた。それは強い風に流されて細長く伸びていく。


 そんな光景はきれいだったけど、ますます俺を不安にしていった。

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