第2話
実際の実験内容を簡単に説明すると、人の側頭葉から神経伝達物質内の粒子を抽出する。それを仮に粒子αとする。
衝突型の巨大加速器を用いて、光速に限りなく近い速度まで加速させた粒子α同士を連続衝突させる。衝突後の反応を検出する。ここで重要となるのは、まわりのものに質量を与える物質であるヒッグス粒子の検出結果である。
ヒッグス粒子の検出は、通常極めて稀であるが、この実験では度々観測される。そのヒッグス粒子こそが、現れたり、消えたりをする値、点や線のもとになっている。
これから実例を交えて、この実験と結果について、途中参加の立場で申し訳ないが関係者の一人として私から詳しく説明していきたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます