嵐の夜
脳裏によぎる切っ先が
その状態の異常性をはらみ
きっと刺されることを望んでいる
喚くことで解決することは殆ど無いから
私は静かに動かずに
嵐が通り過ぎるのを待っている
横たわる事実から目を背け
助かることをまるで想像できないから
首筋に突きつけられた刃先の冷たさと
一体となって目をつぶるのだ
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