第523話 ぶるぶる
腕の中の愛しい存在に震える…!
背筋がゾワっと身体を悪寒が走る。
ぶるっ!
密着してる俺と玲奈さん…!
身震いした俺を優しい目で見つめる玲奈さん…。
俺は…唇を…
ブルブル!!
スマホが振動!!
俺と密着する玲奈さんもびく!!ってする。
玲奈さんは一瞬でそれを無かったことにする。
…ブルブル!ブルブル!ブルブル!
立て続け…?
玲奈さんに断って…スマホを確認する…。
望…?
兄ちゃん?遅く無い?
本当に遅く無い?
ねえ?まじで家出たの9時だよ?もう23時だよ?帰ってきなよ?
兄ちゃん?
いい加減にしなよ?
兄ちゃん?ねえ無視しないで?返事して?
大丈夫だよね?生きてるよね?
不在着信
不在着信
不在着信
不在着信
…うわぁ…。
玲奈さんが言いにくそうに、
『…さっきの二人乗りの時からブルブルってしてた。』
『あー。自転車漕いでると中々気付かないんだよね…。』
漕ぐのに夢中、好きな娘を載せている、話にも夢中。
条件が揃いすぎ。
『…ちょっと今日はやらかしてるので…ちょっと連絡だけ…。』
『…。』
玲奈さんはしぶしぶといった風情で頷いた。
ろいんろいん…。
兄は今帰り中。
もうじき着くから鍵だけ頼む。
望から返信がすぐ!
良かった!
審配したよ!
※誤字 三国志の武将
もう!次回の俺カレ奢りね!
ロインを確認。
…今日は心配かけちゃったしな…。
『…あいつこれまで俺カレで財布出した事無いだろ…。』
そうひとり呟くと笑っちゃう。
ふふ!望も可愛いとこあんだよな。
ああ見えて兄思いだし。
…妹と連絡をした事で気分がリセット…ギアがニュートラルに戻って…
きゅっ
…玲奈さん?玲奈さんが抱き付いて…?!
『…んっ♡』
また…俺に抱きついて…玲奈さんは少し上目遣いで俺を見つめる…
可愛い。
ただただそれだけ。
…しかし、妹とロインしたクールタイムが俺を少し冷静にさせていた…。
ハグはダメ…。
でも…長年の憧れ、香椎玲奈魅力は俺を陥落させる…。
潤んだ瞳、睫毛なが…唇…ツヤツヤのプルプル…。
俺はすぐに魅了されちゃう。
だって無理…香椎玲奈はいつだって致死量の魅力…。
俺は香椎玲奈の
※ロマサガ2リメイクが時間を溶かすw
顔小さい…綺麗…耳も可愛い…左の泣きぼくろにちゅーしたい…。
俺はまた玲奈さんに夢中…もう玲奈さんしか見えない…。
ぱきっ!!
優奈『…しまった…!』
知り合いの声ってすぐにわかる…!
優奈さん…!
優奈さんは短い部屋着…玲奈さんと同じ趣味なのか短い丈の長い手足が際立つちょっと露出の多い部屋着…!
優奈『…ははは…続きをどうぞ?』
玲奈『…承くん…♡』
『いや、無理でしょ!』
何事も無かったように再開しようとした玲奈さんに流石に突っ込む。
玲奈『…お姉ちゃんめぇ…!』
優奈さんが説明するには家の目の前の公園で口論の声がして…
玲奈の声だったから心配で出てきたら…もぅ♡
いいところ…♡録画しておけば良かったわ…♡
優奈さんは最初から覗いていたことを自供した。
ぶる!見られてたらと思うとゾッとする!危なかった!
…俺疲れちゃった…今日は色々ありすぎた…!
玲奈さんを優奈さんに託し、松ちゃん宅での説明をお願いして俺は愛しい我が家へ帰る。
望に開けておいて貰った渡り廊下から部屋へ戻り、もう寝てた望を起こさないようにベッドに入る…。
あー。我が家が…自分のベッドがさいこう!
俺は横になった途端眠りにつく。
もう限界…!色々ありすぎてちょっとわかんないよ…!
こうして俺の夏が終わった…。
☆ ☆ ☆
この夏の最後の日曜日。
松方新二は2度死を意識して、
立花承は2枚上着を没収され、
香椎玲奈はその上着でその晩2回致した。
翌日、俺カレでバイト中の承の前に現れた松方新二はしばらく仕事関係で忙しい。
だっけしばらく来なくていいぞって言って帰った。
『…松ちゃんが仕事忙しいわけ無いじゃん…。』
漠然とした不安を抱えつつ秋が始まる。
不安はあったけど新二の言い方はまるで思い描く兄の様に優しく頼もしかったので承は黙って待つことにした。
…次に連絡があったのは1月近く後だった。
承は落ち着かない秋を過ごす。
☆ ☆ ☆
いつもお付き合い頂きありがとうございます!
ちょっとだけこの日の帰り道の閑話を交えつつ、秋イベをこなしつつ玲奈の婚約問題決着編へと続きます。
ロマサガ2リメイクが時間を溶かすw
ドラクエ3を断念しましたw
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