7.芦屋姉妹
〇月〇日。
仮の施設でEITO大阪支部はスタートをした。俺は全然知らなかったが、スポンサーである、芦屋財閥の、三つ子の芦屋三姉妹は、大前管理官とも、何と総子とも知り合いだったようだ。大前は大阪府警勤務時代に知り合い、総子は中学校の時に、一時的に引っ越して来た芦屋姉妹と仲良くなったらしい。芦屋財閥は、東京本部にもスポンサーになっているらしい。道理で資金繰りが簡単にできる訳だ。警察官のOBや自衛官のOBから出資して貰っていると斉藤理事官は言っていたが。恐らく一部だろう。
芦屋三姉妹の両親は航空機事故で一度に亡くなっている。三女の三美が全ての事業を引き継ぎ、一美は警察官になり。二美は自衛官になった。三人は、陰になり日向になり総子を助けている。きっと、何か裏があるに違いない。いつか、調査してやろう。
〇月〇日。
総子と所長夫妻は、アパートを引き払い、三美が経営するオフィスビルの『内側』にある、分譲マンションに引っ越した。
2人は、分譲マンションなのに、『無料の』賃貸マンションとして住んでいる。しかも、お手伝いさんまで、無料だ。お手伝いさんは、芦屋の社員らしいが、オフィスビルの『内側』にある、『社員寮』に済んでいる。『裏山』があり、そこからオスプレイが出撃する。
昔、芦屋姉妹は、アニメで見たものを現実化してしまった。表向きはオフィスビルだが、実は『要塞』だ。
オスプレイは一応、EITO大阪支部所有だが、実際は芦屋の所有物の無料貸与だ。
何でそこまで?と何度も反芻するが答は出ない。三人は、総子を『年の離れた妹』として溺愛している。そして、総子のEITOでの活躍を楽しみにしている。今の俺に分かるのは、そこまでだ。総子はやがて、2足のわらじではなく。EITOの『偉いさん』になって行くのだろう。興信所は、我々でなんとかやって行くさ。頼もしすぎる、後輩よ。
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