第59話 この世界の素晴らしさをお砂糖で書いてみました。
これはある少女の物語。
中世のフランス、王宮のある首都。
この国の王にはオーストリアから嫁いだ美しい妃がいた。
そして、その郊外には、この町で一番美しいと言われる若い女性がいた。
名前はマナカー・ネルコーン。誰もが彼女を美しいと言うのに、彼女はなぜかずっと誰とも結婚をしなかった。
「王女様とマナカーのどっちが美しいかって?王女様に決まってるだろう?」
「何言ってんだ!マナカーに敵う者がいるわけないだろう!!」
いつも男達がこんな言い争いをしていた。
しかし、マナカーにとって、男達の戯れ言ほど無関心なことはなかった。
「まじでどうでもいいんすけど。。私、王女様の若かりしお姿に恋をして以来、誰も好きになれないから、、。」
マナカーはこどもの頃、王女様が嫁いできたときのお披露目を観に行った。遠くから、、王宮のテラスから手を振る美しい女性、、。
「な、なんて可愛らしい女性なんだろう・・・、マリー様・・・。」
その時は、ただの憧れだと思っていた。まだこどもだったから。だけど、王の妃となり、沢山の画家が描いた彼女の肖像画・・・。街で見る度にマナカーの心は奪われていった。
しかし、王政の情勢は悪く、妃もすでに37歳だ。不穏な動きもある。
「一度くらい、近くでお会いしたかったな。でももう、無理かもしれない。」
マナカーも適齢期を過ぎてしまった。これから結婚するべきなのか、いろいろ考え始めていた。
「せめて、、マリー様に似た人と、二人で居られるなら・・・。私は家を捨てでもその人と。。」
そしてある晩。マナカーは自室で一人就寝していた。
ガサッ・・・ゴソゴソ・・・アーイ アーイ ダンスーサイー
なにか不思議な物音がした。目が覚めるマナカー。
「なんだ、、アーイって、、。ん?え、うわあぁあぁぁ!!!な、なに、、!?」
部屋に無造作に置かれていたはずの、、洗い立てのシーツが、、もぞもぞと動いている、、。だんだんと、、もりあがってきて?からの?
にょき。
「う、うわわわぁぁぁぁぁ!!!ああし、足っ!足が生えた!!!」
ぎょろ?
「お、おんぎゃぁぁぁぁぁ!!目があるぅ!!!!!!」
カモンベイベー くいっくいっ
「え、ええ、、来いって行ってるの??よ、夜中なのに、、」
腰が抜けていたにもかかわらず、そのシーツの精霊のようななんかの目がちょっとピカッとしたかと思ったら、スッと立ち上がることが出来た。
なんだかわからないけど、取り合えずシーツについていくことに、、
「え、まじ??森入っちゃう系?こわ。真っ暗だけど、、目が光ってるからちょっと照らしてくれてるんかな、、」
1時間ほど森の中を着いていくと、、そこには古びた洋館があった。
「え、うそぉん、、本当怖すぎる、、帰りたいですが・・・?」
「ノンノン ウエイトチョトマテヤ」
「しゃ、喋った、、」
「アレミテミホラアレアレ」
「え、?」
慌てて隠れるマナカー。薄暗い森から現れたのは、一人の、、マントで姿こそ隠しているが、、じょ、女性??
女性が洋館のドアをノックする。コンコン。そしてドアが開かれる。ぎぃぃぃぃぃぃ。ものすごい恐怖ですよ、*稲川さん解説
「やっと来たであるか。待ってたよ、マリー。」
「お願いっ!早く!私をここから・・・!!!」
「待ってよぅ!!やだ、ローブ引っ張んないでぇ!キャミ見えちゃう!!」
(え、女性が二人。一体何の話?そして、名前、今、、マリーって。ま、まさかね、、)
「くいっくいっ。カマンコッチダ」
「え、どこいくの?」
シーツはマナカーを洋館の裏へと連れて行く。そして、お勝手口だね。あったよ。そこにビームをあてて、入り口を開けてくれた。ヘヘヘスゴイメジェクン
(えええ、入っちゃうわけ?だけどちょっとだけどちょっと私だって怖いんだけど、、)
恐る恐る、マナカーはお勝手口から無断侵入をした。そして、そろりそろりと中へと入っていく。女性二人のやりとりがだんだんと近づいてくる。と同時に、、
ピカーーーーーー!!!閃光が一体を包み、マナカーは叫び声を上げてそこに座り込んでしまった。
「ななななっ・・・ななっ、、、、な、なにぃ!!!!?」
チーン 「オワッタナイクゾ」
「え、もうこわいぃぃぃ」
連れて行かれるまま、光が放たれた方へと近づいていく、、その部屋であろう扉を、、ゆっくりと、、ってシーツ君??足っ!バーンって!すげえ蹴るじゃん!!?
シーツ君がドアを蹴破ると、、そこにはすでに二人の姿はなかった。あったのは、ブスブスと煙を上げている、、
「ま、魔方陣、、まだなんかちょっと、、光って、、」
「オイ、ハイレ」
「え、この中に?だ、大丈夫なの??もう漏れそうなんだけど、、」
ぎゃっ!すげえ蹴るじゃん!入っちゃったじゃん!!え、なにこれ、真ん中に、、バームクーヘン??あ、。ふんじゃっ、た、
しゅんっ!!。。。。。。。。
「ジャアナ」
シーツ君が消えたマナカーを確認すると、パサッとシーツはただのシーツとなって床に落ちたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2023年、日本。東京某所。
とある都内の陸橋で、下に光る車のランプをじっと見つめている美しい女性。
「・・・・・・は、はっ!? あ、なんか、、ちょっとぼうっとしちゃった、、え、なんだっけ。。」
あ、車のランプ見てたんだった。。綺麗だなって、、。
えっと、あれ?なんか、
すごく好きな人が、、え?いた?気がする????あれ?
「まなちゃん!!ただいま!!!♡」
「あ、おかえり!華恋!」
「会いたかったー!」
「ふふ、仕事してきただけでしょ?」
「さっき、ぼうっとしてたでしょ。見てたんだよ?」
「ああ、うん。華恋がとーっても好きだなぁって。思ってたんだ。」
「うれしい!私も好きよ!運命だもの!♡」
「やっと会えたね」
「うん。朝ぶりだけどね。」
「もっと前から会えなかったみたいに感じるね。」
終わり。
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