好きって言わせて

みんなで集まった時だった。


他の人はキャッチボールをしていて、私は苦手なのでボーッと見ていた。


君は、楽しそうにボールを追っかけていて、見飽きなかった。


いつもはボールを触らない人


なのに何故かボールを持っていてもサマになる。


ずるい奴


見ているだけでよかったのに、何故か私の方へやってくる


「あのさ・・・」


たわいもない話


ただ、誰かに聞いてほしいだけ


私かどうかなんて関係ない。


そうわかっているのに


「私だから」喋ってくれるのではないかと思ってしまいたくなる。


「俺スマホ買ってもらうんだ。」


「いいなあ。私も友達とLINEしたーい。」


「お前、友達いるの?」


「君と友達だと思ってたんだけど。」


「あっそっか。」


酷いこと言われたけど、でもいいやって思えるくらい。


軽くて、嫌味のない人


だから、嫌




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