コミュ力にバフはかかりません。自力で上げてください
④協力者と身分証
親無しスタートだと頼れる人はまずいません。町を見つけて中に入ろうにも身分証なども無い状態です。まさに不審者。門前払いも仕方ないでしょう。
そこで協力者が必要になります。
協力者との信頼関係を結びメクレシアの一員として認めてもらう必要があります。
では何をすればいいのか?
まずは恩を売りましょう。恩のバーゲンセールのスタートです。
ちなみに帝都のような大きな町であれば身分証を門の出入口で発行できるところもあります。それでもお金が必要なので無一文だと結局門前払いになってしまうかもしれません。
・恩の売り方その壱
大まか流れとして冒険者のパーティーを見つけたらあとを追います。荷物持ちを雇っている場合、遠征になる可能性もあるのでこのようなパーティーは追うのはやめましょう。近場のモンスター討伐に向かうパーティーを見極めてください。
パーティーの前に現れるタイミングですが、パーティーが運悪く強いモンスターと遭遇してしまい全滅寸前になったところで登場です。颯爽とモンスターを倒し、メンバー達の傷を癒し、素材を分け与えれば、命の恩人と呼ばれること間違いなしです!
町まで一緒に帰り協力者となってくれればパーティーメンバーの一員として町の中に入れるでしょう。あとは冒険者ギルドで登録を済ませてしまえばこっちのもんです。身分証と最初の仲間達を同時にゲット!
もっと詳しく知りたい方の為に具体的な一例がありますので参考にしてください。
まず鑑定眼スキルでパーティーメンバーたちの実力、装備など詳細を調べます。ステータスの低い冒険者がいるとパーティーの足を引っ張るので危険度アップです。
モンスター討伐となると前衛、後衛からなる4から6人程度の構成になっていると思います。「○○○○なんて楽勝だ」と舐めた台詞が聞こえてきたら足を引っ張る地雷としてほぼ確定でしょう。
追跡中のパーティー側の探索スキルに補足されないようにします。隠密スキルがあると便利ですが、探索スキルがあれば大抵の相手の効果範囲外から補足できるのと、近くのモンスターも同時に見つけることができるで活用してください。
危機的状況を打破するのに、攻撃系スキル又は魔法レベルの強い攻撃が出来れば良いのですが、今回はチートスキルを使用しない方向でいくとなるとアイテムボックスを有効活用することになります。
スキルレベルAのアイテムボックスは生物の収納も可能で収納内部の時間停止も出来ます。見える範囲で指定したものを収納できるのでモンスターを収納しましょう。時間停止があれば中で暴れる心配もありません。
それでも「生きたままなんて嫌だ」というのであれば、半分だけ収納しましょう。一部のモンスターを除き、大抵の生物は体を縦半分失えば動かなくなります。派手さはありませんが確実です。縦に半分、横に半分どちらでも構いません。
壮絶な戦いがあればパーティメンバーが傷受けています。もし回復アイテムがあれば惜しまず使いましょう。恩の重ね着をさせるチャンスです。
※この方法はパーティーの討伐許容を超えたモンスターに出会う確率が低いのが難点となります。パーティーも安全第一が基本なので危険を犯すようなことは絶対にしません。危険なモンスターと戦わず逃げても仕方ないでしょう。
・恩の売り方その弐
貴族の乗った馬車や竜車が狙い目です。お金の匂いに敏感な盗賊達も用意周到に準備をして今か今かと狙っています。盗賊達の襲撃に遭い、護衛の奮闘虚しく盗賊たちが勝ってしまいます。このままだと、金目のものは奪われ、命の補償もありません。
そんな絶体絶命のピンチが最大のチャンスです。貴族にかすり傷でもついたら大変です。1人ずつ素早く確実に仕留めましょう。
乗っていた貴族がご令嬢であれば、この上なく運がいいです。
命の恩人を労う為に、どうぞと豪邸に招かれるでしょう。仲良くなれれば強い後ろ盾もでき、ご令嬢との関わりが出来ただけでも最高のスタートです。ゆくゆくは、命の恩人と結ばれるなんてのもベタでいいじゃないですか。
ただ、貴族の乗った馬車や竜車など滅多に遭遇できるものではありません。護衛も腕利きが揃っていることでしょう。商業の馬車などで商人助けで妥協する覚悟も必要でしょう。それでも商人と仲良くなって損はありません。後々助けられる事もあるでしょう。
※具体的な進行としてまず、探索スキルを小まめに使い遭遇確率上げましょう。盗賊の集団を見つけ後を追うのもありです。
対複数相手用の攻撃スキル又は魔法があればいいのですが、無かった場合を仮定ししてこちらでもアイテムボックスを使いましょう。もし睡眠魔法があれば便利です。
盗賊には懸賞金が出ている場合があります。下っ端でも銀貨3枚の褒賞が出ます。もちろん生死は問いません。顔が判別出来れば懸賞金は出ます。胴体は必要ないので首から上だけの収納で十分です。
複数人いる可能性が高いので物陰に隠れて鑑定でレベルの高い者を調べ、隠れたままの状態でレベルの高い順から収納するとスムーズにいくでしょう。下手に表に出る必要はありません。狙われると厄介になるので最後の1人まで気を抜かずに行ってください。
具体的な方法はいずれも、モンスターを殺すこと又は盗賊を殺すことを前提としています。殺生を良しとしない考えの方もありです。しかしその場合は序盤をスムーズに進める上では遠回りになってしまいます。
それでもいいよ。というあなたは森で暮らすしかありません。まさにサバイバルです。
ただ獲得しているスキルや魔法があればそう難しくないのも事実です。安全な場所を確保し、料理スキルや建築スキルで快適さを追求、開拓系のスキルがあれば集落程度コミュニティは作れるかもしれません。チートスキルを惜しみなく使えば幾分早くなるでしょう。それでもいずれ障害が出てきます。守るべきモノを間違わないよう気を付けてください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます