小走り

転んでずり剥けた

血塗れの膝を見せたところで

誰もわたしを抱きしめない

誰も待ってはくれない

時は金なり

時代ですね

悲しくても

泣きべそかきながら

前に向かって歩くしかない

もうあんなに背中が遠い

逸れることは簡単なのに

戻ることはこんなに難関

だからわたしは

いつも小走り

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