2人の関係性
春乃が蓮を好きになったのは、5才の時。
5才の時の春乃は、気が強く、我儘で、幼稚園では他の子から、怖がられていた。
それで、また捻くれるから、ますます友達ができなかった。
蓮は、初めて会った時から、春乃にフラットに接してくれた。
他の子は、春乃を怖がっていたけど、蓮は春乃にいじわるするくらい肝が据わっていた。
春乃は、自分の事を見てくれている事が嬉しかった。
蓮のおかげで、ひねくれていた部分が少しずつ無くなっていった。
お互いの家にも遊びに行くくらい仲良くなって、蓮と一緒に遊ぶ時間が増えるほど、どんどん好きになっていった。
フラットに接してくれる所も、頭が良くて色々な事を知ってる所も、何気に顔も、
とにかく全部が好きだった。
蓮が特別以外の何者でもない。
蓮といる事で、幸せを感じてきた。
蓮は、春乃は、何でも話せるし、お互い彼女彼氏ができても、結婚してもずっと友達関係を続けていくんだろうと思ってた。
蓮は、春乃の前ではいじわるだし、子供っぽい感じで、春乃も同じく子供っぽい。
学校では、お互い大人でしっかり者のイメージなので、2人でいるのがすごい楽だ。
素でいられるのは、家族と春乃の前だけだと思っている。
繋がりが深いからこそ、蓮にとって春乃は恋愛対象じゃなく、唯一無二の特別な人だと思っている。
春乃は、孝司がそう思ってくれてる事に気づいていない。
春乃は孝司と付き合える人が、蓮にとって一番大事な人だと考えていた。
蓮に彼女ができた時、自分より大事な人ができたんだと、思った。
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